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創世記

見ておられる神様、聞いておられる神様

創世記16章

「神様はあなたが何をしているか見ておられるよ。神様は知っておられるよ。神様から隠れることはできません。」

この言葉を聞くと、少し恐怖を感じるかもしれません。まるで神様が天国で罪を犯す者を探し、稲妻で罰する存在のように感じられることがあります。

しかし、創世記16章において、神様はそのような姿ではなく、ご自身を違った形で示されました。

ハガルは大きな失敗をしました。サラが赤ちゃんを授かることができなかったため、家族の名を保つためにアブラハムにハガルを与えました。そしてハガルは妊娠しました。けれども妊娠した後、ハガルはサラを軽蔑しました。

ハガルは、「あなたは30年も40年も妊娠できなかった。けれど、私は1年で妊娠できた。」というような言葉でサラを侮辱したのでしょう。

その結果、サラはハガルをいじめました。

「いじめ」とはどのような意味だったのでしょうか。暴力をふるったのかもしれませんし、ひどい言葉を浴びせたのかもしれません。

いずれにせよ、ハガルはその状況に耐えることができず、すぐに逃げ出しました。

サラの行動は間違っていましたが、ハガルにも過ちがありました。彼女自身の態度と行動によって、事態が悪化したのです。

それでも、神様がハガルに向き合われた時、彼女を責めることはありませんでした。彼女の態度や行動を理由に罰することもありませんでした。また、「あなたの態度や行動は当然だ」とも言いませんでした。

むしろ、神様はハガルに懸念を示され、「どこから来たのですか?どこへ向かっているのですか?」と尋ねられました。

ハガルがサラから逃げていると答えると、神様は彼女に一部始終を説明するよう求めることも、罰を与えたり、告白を強要することもありませんでした。

むしろ、神様はこう言われました。

「サラのもとに戻りなさい。そして、サラのもとで身を低くしなさい。あなたも間違いを犯しました。そのため、謝罪しなさい。そうすれば、全てが解決されます。」

さらに、神様はハガルにこう言われました。

見なさい。あなたは身ごもっており、男の子を産もうとしています。その子をイシュマエルと名づけなさい。主があなたの苦しみを聞かれたからです。(創世記16:9-11)

つまり、「あなたの苦しみを私はよく知っています。確かにあなた自身の行動がその苦しみをもたらしました。しかし、あなたが息子を見る時、いつでも思い出しなさい。私はあなたの声を聞く神です。」

(イシュマエルの名前は「神は聞かれる」という意味です。)

ハガルの答えは?

そこで、彼女は自分に語りかけられた主の名を「あなたはエルロイ。」と呼びました。

それは「ご覧になる方の後ろを私が見て、なおもここにいるとは。」と彼女が言ったからです。(創世記16:13)

ハガルにとって、神様が彼女を見ておられること、また神様が彼女の声を聞いておられることは、恐れるべきことではありませんでした。それは心配事ではなく、むしろ希望となりました。

彼女が学んだのは、この見て聞いてくださる神様に従うならば、哀れみを見つけることができるということです。

あなたは失敗したことがあるかもしれません。悪い選択をしてしまい、あなたの人生が混乱してしまったこともあるかもしれません。

しかし、神様があなたを見ておられることを忘れないでください。

神様があなたの声を聞いておられることを心に留めておいてください。

そして、ハガルに哀れみを与えられたように、神様はあなたにも哀れみを与えてくださいます。

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