何ヶ月か前、昔のアルフレッド・ヒッチコック劇場のテレビ番組を見ました。「ワイフ必殺法」という番組でした。
ブラックコメディーで、ある男性が一所懸命、妻から自分を自由にしようとしました。
そのために、複雑な計画を立てました。彼は妻を殺したいと思っていることを、妻にそう思わせました。
彼女は怖くなり、彼を殺そうとしましたが、結局失敗して、逮捕され、刑務所に入りました。だから彼は自由になりました。
ところが、すぐに彼自身も厳しい状況に陥りました。もし興味があれば、ぜひご覧ください。
とにかく、それは悪人が悪人を扱う話でした。妻も、かなり悪かったのです。
ヤコブとラバンの話を読むと、その番組を思い出しました。
モーセがこの話にタイトルをつけるとしたら、たぶん「義理の息子を追い出す方法」と書いたかもしれません。
「自分の娘の結婚関係を壊す方法」というタイトルも適切かもしれません。
ラバンは意識的にヤコブを追い出そうとしたわけではなかったかもしれません。とはいえ、どうしてラバンは自分の行動の結果を予測できなかったのでしょうか。
私はラバンの行動について読んだとき、信じられない気持ちになりました。ラバンはヤコブを騙して、レアと結婚させました。そして、ラケルと結婚するために、さらに七年間ヤコブに働かせました。
その後、ラバンはヤコブに「ぶち毛とまだら毛の羊と山羊をあげる」と約束しました。
ところが、その日にラバンはぶち毛とまだら毛の動物をすべて取り除き、別の場所で息子たちに世話をさせました。
結果として、ヤコブが世話した羊と山羊はすべて白いものでした。
ラバンの狙いは、ヤコブが白い羊と山羊を世話することで生まれる子羊や子山羊が全て白くなるはずだというものでした。つまり、ヤコブが何も得られないようにする計画だったのです。
けれども、たくさんのぶち毛とまだら毛の羊と山羊が生まれると、ラバンは契約を変更しました。実際、ラバンは十回も一方的に契約を変えたのです。
ラバンは一体何を考えていたのでしょうか。ヤコブが文句を言ったとき、ラバンはまったく謝りませんでした。
「もともとは、私の娘と羊と山羊なのだから、私の行動は当然だ」と主張しました。
ラバンは自分の態度と行動がヤコブとの関係を壊し、娘たちとの関係をも壊したことに気づいていたでしょうか。
ラバンの扱い方について、レアとラケルは「私たちは奴隷か家畜のように売られた」と感じていました。
ラケルは、ヤコブが自分を愛していると知っていたため、少し慰められていたかもしれません。
けれども、レアは、ヤコブが自分を愛していないと知っていたため、深い惨めさを抱いていました。
どのようにして私たちは関係を壊すことができるのでしょうか。結婚の話ではありますが、どのような関係にも同じことが言えると思います。
二心。
良い関係のためには相手を信頼できなくてはなりません。しかし、二心があれば、関係を壊す可能性があります。
ヒッチコックの話の最初のシーンで、夫は妻にこう文句を言っていました。
「私たちが結婚する前は、あなたは全然違う人だった。あなたは全然違う人のふりをしていた。私は騙された。」と言いました。
デートのとき、どれほど私たちは猫をかぶるのでしょうか。本当の性格を示さずに、結婚のために壊れやすい基盤を築いてしまうことがあります。
人の感情を尊重しない。そして、人の感情に全く気づかない場合もあります。
妻や夫が傷つけられたとき、あなたは「あなたが敏感すぎる」と言うでしょうか。
それとも、その感情を尊重して、自分の行動を変えるでしょうか。
「正直さが欲しい」と言うのは簡単ですが、相手が正直に感情をシェアしたときに、本当に聞いて変わるでしょうか。
それとも、無視するでしょうか。
自己中心的な態度とプライド。
ラバンは自己中心的すぎて、自分の行動が悪いことを理解していなかったのでしょうか。それとも、プライドが高すぎて、謝ることができなかったのでしょうか。私には分かりません。
いずれにせよ、ラバンの行動は間違っていました。もしあなたも自己中心的であれば、またはプライドの問題があれば、それが原因で関係を壊してしまう可能性があります。
自己中心的になれば、自分の悪さに気づかないかもしれませんし、人を傷つけても、自分の行動は正しいと言い張るかもしれません。
そして、プライドがありすぎて謝らない場合、私たちは関係に壁を築いてしまいます。
プライドと自己中心的な態度が原因で、どれほど多くのカップルが結婚を破壊してきたでしょうか。
あなたの関係はどうでしょうか。もし誰かがあなたの人生について本を書くとしたら、その本の題名は「友だちや妻、夫を追い出す方法」となるのではありませんか。
あなたが自分の関係を大切だと思うなら、自分の人生を見つめ直しましょう。そして、関係を壊す原因となるものを取り除きましょう。
