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創世記

許し

創世記42ー45章

この箇所を読みながら、もう一度聖書の登場人物の心に触れたいと思います。特に、ヨセフの心です。

ヨセフは兄たちを逮捕し、脅し、解放し、兄たちの袋の中に銀を入れ、ベニヤミンを盗みの罪で責め、そして自分が誰であるかを明かしたとき、何を考えていたのでしょうか。

兄たちがエジプトに到着するまでに、ヨセフは兄たちへの怒りと苦い感情を完全に解決していたのでしょうか。それともまだ、自分の感情と戦い続けていたのでしょうか。

兄たちが本当に変わったかどうか試したかったのでしょうか。それともただ、自分が経験した苦しみと同じように兄たちを苦しませて復讐したかったのでしょうか。

正確な答えは私には分かりません。

時々、ヨセフはすでに許していたと思えることもあります。

けれども時々、まだ許していなかったとも思えます。

それでも、ヨセフがどう感じていたとしても、私たちは許しについて多くのことを学ぶことができると思います。

1.許しは、相手があなたに何をしたかを無視することではありません。また、相手があなたに何をしたかを否定することでもありません。

ヨセフはこうはっきりと言いました。

「私はヨセフです。知っているでしょう?あなたがたは私を奴隷として売りました。私に対して罪を犯しました。」

時々、人々は痛みを避けるために、傷つけられたことを否定します。

しかし、痛みを癒すためには、それを無視せず、認める必要があります。その傷を認めるまでは、あなたを傷つけた人と和解することはできません。

ヨセフはそれを行いました。

2.許しとは、相手に「あなたは私に何も負っていない」と伝えることです。

ヨセフは兄たちにこう言いました。

今、私をここに売ったことで心を痛めたり、怒ったりしてはなりません。(創世記45:5)

多くの場合、私たちは相手が自分を責めることを望みます。相手に罪悪感を抱いてほしいと思うことがあります。

けれども、ヨセフはこう言いました。

「私はもはやあなたを許しました。どうか自分を責めないでください。私はあなたを責めていないからです。」

3.許しとは、過去を手放し、未来を受け入れることです。

ヨセフは兄たちの行動がどんなに悪かったかを考え続けることはしませんでした。むしろ、神がこの状況を通して家族を救われたことを指摘しました。ヨセフはこう言いました。

神は命を救うために、あなたがたより先に私を遣わしてくださったのです。

この二年の間、国中にききんがあったが、まだあと五年は耕すことも刈り入れることも ないでしょう。それで神は私をあなたがたより先にお遣わしになりました。

それは、あなたがたのために残りのものをこの地に残し、また、大いなる救いによってあなたがたを生きながらえさせるためだったのです。 (創世記45:5-7)

神様は私たち一人一人のために計画を持っています。そして、私たちを通して人々に触れることを望んでおられます。

けれども、許せない態度は鎖のようなものです。私たちはその鎖によって過去に縛られます。過去に縛られると、神様が私たちのために準備された未来に進むことができません。

だからこそ、未来に進み、神様の祝福を見つけるためには、過去を手放さなければなりません。

ある人はこう言いました。

許したら囚人を解放する。しかし、そのとき分かるのは、その解放した囚人が自分自身であることです。

それでも、許しは無謀に危険な状況に飛び込むことを意味するわけではありません。

相手が謝っても謝らなくても、神様は「許しなさい」と言われます。許さないと、私たちは過去に縛られ、未来に進むことができません。

けれども、相手が後悔していない限り、その人はあなたにとって身体的にも感情的にも危険である可能性があります。

許すために、相手が後悔する必要はありません。けれども、関係を回復するためには、相手が後悔する必要があります。

こうした理由から、ヨセフはそのように行動したのだと思います。兄たちが本当に変わったかどうかを確認したかったのです。

兄たちがその変化を示したとき、ヨセフは自分を明かしました。

もし変化がなかったならば、ヨセフは自分を明かさなかったかもしれません。

もし、誰かがあなたを傷つけた場合、許すべきです。しかし、相手が後悔しておらず、変わろうとしないのであれば、注意する必要があります。そうしなければ、再び傷つけられるかもしれません。

多くの人々は、相手が後悔する前に関係を回復しようとしますが、その結果、再び傷つけられてしまうことがあります。

相手があなたを傷つけたことを認めず、自分が変わる必要があることを理解せず、変わろうとしないのであれば、その人から離れたほうが良いでしょう。

距離を保つことができない場合、自分をだまさないでください。その人は変わっていないのです。

だから、その人の行動に備えて、自分の心を準備してください。そうすれば、ある程度、自分の心を守ることができるでしょう。

とはいえ、もう一度お伝えします。

相手が後悔していようといまいと、私たちは許さなければなりません。それは、相手のためではなく、私たち自身のためなのです。

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