ヘブル人として、パロの宮殿で育ったモーセはどう感じていたでしょうか。
パロと他のエジプト人はモーセを完全に受け入れたでしょうか。それとも、モーセは本当のエジプト人ではなかったから、ちょっと汚名を着せられたでしょうか。
ヘブル人はモーセのことをどのぐらい知っていたでしょうか。モーセの背景を知っていたでしょうか。モーセがヘブル人だと知っていたでしょうか。
そう知っていたら、ヘブル人はどう感じたでしょうか。モーセを嫌っていましたか。なぜなら、彼らは奴隷なのに、モーセには楽な人生があったからです。
モーセは2つの文化に属していました。けれども、彼は本当に「私はエジプト人だ」と思っていたでしょうか、「私はヘブル人だ」と思っていたでしょうか。
ある日、モーセは選択しなければなりませんでした。
ヘブル人が働く時に、モーセは、あるエジプト人がヘブル人をいじめているのを見ました。
それを見たモーセは激しく怒りました。なぜでしょうか。
不正義だと思ったからでしょうか。
自分の民への忠義からでしょうか。
エジプト人がモーセを本当に受け入れていなかったからでしょうか。
私にはわかりません。いずれにせよ、モーセは突如として怒りに駆られ、エジプト人を殺してしまいました。
多分、そのあとで、モーセはヘブル人の皆が自分を受け入れるはずだと思ったのでしょう。ところが、すぐにそれは間違いだとわかりました。
次の日、二人のヘブル人が喧嘩して、モーセは止めさせようとしました。けれども、一人は言いました。
「あなたは私たちの裁判官でしょうか。あなたは私たちも殺すでしょうか。」
その瞬間に、モーセはヘブル人が彼の犯罪を知っていたけれど、パロから守るつもりがなかったということを理解しました。
もし、パロが何が起こったかを尋ねたら、皆は真実を言うでしょう。そして、パロは真実を知り、モーセを殺そうと思いました。
だから、二つの文化に属するモーセは、その二つの文化から追い出されました。
彼は砂漠をさまよい、ミデヤンに行き、イテロという人がモーセを家に迎え入れました。
イテロはモーセが困っていることを知っていたはずです。
「この人はエジプト人で、以前は高価で綺麗な服を着ていましたが、今はボロボロになってしまった。多分、彼は偉い人でしたが、今はすべてを失い、恐れているようです。なぜだろう。」
しかし、イテロはモーセの中に良いものを見ました。なぜなら、イテロの娘が困っているときに、モーセは助けてくれたからです。
だから、イテロはモーセを家に迎え入れました。
結局、モーセはイテロの娘と結婚し、息子ができました。彼はその息子をゲルショムと名付けました。その意味は寄留者です。なぜなら、「私は外国にいる寄留者だ」と言ったからです。
あなたもそう思うかもしれません。受け入れられないと思うかもしれません。誰もあなたを愛していないと思うかもしれません。だから、この世界で、寂しくて、拒絶されて、さまよいます。
けれども、イテロがモーセの中に良いことを見て、家に迎え入れたように、神様はあなたのためにそうしてくださいます。
拒絶されても、本当に受け入れられていないと思うのに、神様はあなたの中に良いことを見られます。神様はあなたを造られたからです。
あなたが自分がダメだと思うかもしれませんが、神様はあなたのことを信じ、あなたのポテンシャルを知っておられます。もし、神様を求めたら、あなたの人生を変えてくださいます。
ヨハネ1:12に書いてあるのは、
イエス様を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子供とされる特権をお与えになった。
あなたは疲れたでしょうか。寂しいでしょうか。拒絶されたでしょうか。
あなたを創造し、愛しておられる神様を求めてください。
あなたが誰であっても、たとえどんなに失敗しても、悪を行ってしまっても、神様はあなたを歓迎してくださいます。
イエスはこう言われました。
私の所に来る者を私は決して捨てません。(ヨハネ6:37)
