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ヨシュア記

でも、その時は正しいと思ったのに

ヨシュア記9章

ヨシュアは、基本的には優れたリーダーでした。

とはいえ、彼はふたつの重大な判断ミスをしました。なぜ、彼は失敗してしまったのでしょうか。その両方に共通していたのは、自分の知恵に頼ってしまったということです。

ひとつ目は、アイの件です。イスラエルがエリコに対して大勝利を収めた直後、ヨシュアと民たちは大きな自信を持っていました。そして、アイとの戦いの作戦について、まったく神様に相談しなかったのです。

むしろ彼らはこう言いました。「エリコを簡単に征服したのだから、アイは小さな町だし、軍全体を送る必要はない。」

こうして神様に尋ねることなく出陣し、敗北を喫しました。もし最初から神様に相談していたなら、アカンの罪について知らされていたことでしょう。

ふたつ目は、この箇所に記されている出来事です。

神様はイスラエルに、カナンの民をすべて滅ぼすよう命じておられました。なぜなら、その民は徹底的に悪に染まっていたからです。けれども、その中にいたギブオン人は、欺いて言いました。「私たちは、遠い国から来た旅人です。」

この偽りによって、イスラエルは彼らと盟約を結んでしまいました。

なぜ、そのような盟約を結んでしまったのでしょうか。ヨシュア記9:14節には、こう書かれています。

主の指示をあおがなかった。

神様に相談していれば、彼らは騙されることはなかったでしょう。

いずれの決断も、表面的には正しく思えたかもしれません。しかし、ふたつとも誤った選択でした。

私たちも、どれほど同じような過ちを繰り返しているでしょうか。自分の知恵に頼り、「これが最善だ」と思って決断しても、神様に相談しないことがあります。また、神様の御言葉を知っていても、それを意図的に無視してしまうことさえあるのです。

聖書には、こう記されています。

人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である。(箴言14:12)

私たちは、ヨシュアの失敗から学びましょう。決断のときには、神様に祈り、その導きを求めましょう。

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