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サムエル記第一

悪いリーダーシップ

サムエル記第一14:15-48

私たちはサムエルの生き方を通して、良いリーダーの姿をはっきりと知ることができました。

残念なことに、サウルについては同じことが言えません。悪いリーダーがどのようなものかを知りたいなら、サウルの行動を見ればよく分かります。

では、どうしてサウルは悪いリーダーだったのでしょうか。

1.神様の知恵に頼らず、自分の知恵に頼りました。

ペリシテ人が少し混乱している時、サウルは祭司を通して神様の言葉を求めました。

けれども、ペリシテ人たちがさらに混乱して本当にパニック状態になると、サウルは祭司に「もういい」と言い、主を求めるのをやめ、ペリシテ人を攻撃しました。

結果として、サウルは自分の知恵に頼ったことで、すぐに大きな失敗をしてしまいました。

2.サウルは無謀な決断をしました。

最初の戦いの間に、彼はこう言いました。

夕方、私が敵に復讐するまで、食物を食べる者はのろわれる (サムエル記第一14:24)

その結果、イスラエル人たちはすぐに疲れ果ててしまいました。確かに大勝利ではありましたが、もしサウルがそのような誓いをしていなければ、さらに大きな勝利を収められたことでしょう。

さらに、イスラエル人は空腹に耐えきれず、血の入っている肉を食べ始めてしまいました。しかし、それは罪でした。なぜなら、神様が「血の入っている肉を食べてはならない」と明確に命じておられたからです。

このようにして、サウルの行動が原因で、イスラエル人は罪を犯すことになりました。

その後、サウルはもう一度ペリシテ人と戦おうとしましたが、神様に相談するのを忘れていました。そのため、祭司がサウルに「神様を求めたほうがいいですよ」と思い出させました。(サウルは再び自分の知恵に頼ろうとしていたのです)。

そして、ようやく神様に相談したところ、神様は沈黙されていました。その時、サウルはこう言いました。

民のかしらたちはみな、ここに寄って来なさい。きょう、どうしてこのような罪が起こったかを確かめてみなさい。

まことに、イスラエルを救う主は生きておられる。たとい、それが私の子ヨナタンであっても、彼は必ず死ななければならない。(38-39節)

結局、サウルはヨナタンの行動が原因で神様が沈黙されたことに気づきました。(なぜなら、ヨナタンはサウルの不合理な誓いを守らなかったからです。)

その結果、サウルはヨナタンを殺そうとしましたが、他のイスラエル人たちがそれを止めました。

3.サウルは神様と他の人々よりも、自分自身に仕えました。

サウルがその不合理な誓いを立てた理由は、彼の自己中心的な態度によるものでした。彼は民の利益よりも自分の復讐心だけを優先しました。

そのため、すべてが混乱し、台無しになってしまったのです。

4.サウルの最大の問題はプライドでした。

最初、サウルは謙遜な人であり、国を治める自信すらありませんでした。もし彼がその謙遜な態度を保ち続け、神様の知恵を求め続けていたならば、彼の王国はもっと長く続いていたかもしれません。

ところが、彼は自分の知恵に頼り、自分自身をイスラエルの民よりも優先し、間違いを犯しても頑固にその道を貫きました。その結果として、彼の王国は失われてしまいました。

あなたはどうでしょうか。あなたは自分のプライドに支配されているリーダーでしょうか。それとも、神様の知恵に支配されているリーダーでしょうか。

ヤコブは次のように書いています。

しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」

ですから、神に従いなさい。。。

主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。(ヤコブ4:6-7;10)

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