サウルがずっとダビデを追いかけていたため、ダビデは疲れてしまい、ペリシテに戻り、その王アキシュに自分を受け入れるよう願いました。
多分、アキシュはダビデとサウルのトラブルについて聞いており、ダビデを信頼するようになったのかもしれません。そこで、彼はダビデとその民に住む土地を与えました。
その間に、ダビデとその民はイスラエルの他の敵を攻撃し始めました。けれども、アキシュがその戦いについてダビデに尋ねると、ダビデは嘘をつきました。「私はイスラエルを攻撃しました。」と言ったのです。
どうしてダビデは嘘をついたのでしょうか。多分、アキシュの信頼と好意を得るためだったと思います。
また、ダビデはこう考えたのかもしれません。「これは良い目的のためです。イスラエルの敵を攻撃して、イスラエル人を助けるのだから。」
確かにイスラエルを助けていたかもしれませんが、ダビデは嘘をつきました。そして結局、その嘘が原因で、ダビデは困難に陥りました。アキシュはダビデの嘘を信じたために、彼に頼み事をしました。
あなたと、あなたの部下は、私といっしょに出陣することになっているのを、よく承知していてもらいたい。(サムエル記第一28:1)
ダビデは、それを聞いて、本当に困りました。何を言うことができたでしょうか。
以前、嘘をついてしまったため、「イスラエル人を攻撃したくありません。彼らは私の民だからです。」と全く言えませんでした。
そこで、ダビデはこう言いました。
よろしゅうございます。このしもべが、どうするか、おわかりになるでしょう。(2節)
しかし、神様の恵みと御業によって、結局ダビデはイスラエルを攻撃する必要がありませんでした。ペリシテ人の首長たちは文句を言い、ダビデが彼らと一緒に戦うことを許しませんでした。
どれほど私たちは、「良い目的」のために罪を犯してしまうでしょうか。どれほど、そのような言い訳をしてしまうでしょうか。
神様の目には、罪はいつも悪であり、避けるべきものであることを心に留めておきましょう。そうしないと、ダビデのように、さまざまな問題が生じることになります。
あなたの人生において、罪を正当化するような言い訳をしていないでしょうか。
