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サムエル記第一

でも、良い目的のためですよ

サムエル記第一27:1-28:2;29章

サウルがずっとダビデを追いかけていたため、ダビデは疲れてしまい、ペリシテに戻り、その王アキシュに自分を受け入れるよう願いました。

多分、アキシュはダビデとサウルのトラブルについて聞いており、ダビデを信頼するようになったのかもしれません。そこで、彼はダビデとその民に住む土地を与えました。

その間に、ダビデとその民はイスラエルの他の敵を攻撃し始めました。けれども、アキシュがその戦いについてダビデに尋ねると、ダビデは嘘をつきました。「私はイスラエルを攻撃しました。」と言ったのです。

どうしてダビデは嘘をついたのでしょうか。多分、アキシュの信頼と好意を得るためだったと思います。

また、ダビデはこう考えたのかもしれません。「これは良い目的のためです。イスラエルの敵を攻撃して、イスラエル人を助けるのだから。」

確かにイスラエルを助けていたかもしれませんが、ダビデは嘘をつきました。そして結局、その嘘が原因で、ダビデは困難に陥りました。アキシュはダビデの嘘を信じたために、彼に頼み事をしました。

あなたと、あなたの部下は、私といっしょに出陣することになっているのを、よく承知していてもらいたい。(サムエル記第一28:1)

ダビデは、それを聞いて、本当に困りました。何を言うことができたでしょうか。

以前、嘘をついてしまったため、「イスラエル人を攻撃したくありません。彼らは私の民だからです。」と全く言えませんでした。

そこで、ダビデはこう言いました。

よろしゅうございます。このしもべが、どうするか、おわかりになるでしょう。(2節)

しかし、神様の恵みと御業によって、結局ダビデはイスラエルを攻撃する必要がありませんでした。ペリシテ人の首長たちは文句を言い、ダビデが彼らと一緒に戦うことを許しませんでした。

どれほど私たちは、「良い目的」のために罪を犯してしまうでしょうか。どれほど、そのような言い訳をしてしまうでしょうか。

神様の目には、罪はいつも悪であり、避けるべきものであることを心に留めておきましょう。そうしないと、ダビデのように、さまざまな問題が生じることになります。

あなたの人生において、罪を正当化するような言い訳をしていないでしょうか。

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