この箇所では、ダビデがソロモンとイスラエルの指導者たちに語った場面が描かれています。
ダビデの言葉を見るとき、神様が私たちに何を語っておられるかについて思いを巡らせます。つまり、私たちが神様の宮となることに関して、神様が何を語っておられるかを考えるのです。
まず、神様は、私たちが宮となるために選んでくださったと語っておられます。
ダビデは、神様がどのようにダビデをイスラエルの王として選んでくださったかを語りました。
具体的には、イスラエルの部族の中からユダの部族を選び、ユダ部族の中からダビデの家族を選び、最後にダビデの兄弟たちの中から神様がダビデを選んでくださったのです。
そして、6節で、ダビデは神様の言葉を思い出しました。
あなたの子ソロモンが、わたしの家とわたしの庭を建てる。わたしが彼をわたしの子として選び、わたしが彼の父となるからだ。(歴代誌第一28:6)
そのように、時間が始まる前に、神様は私たちを神様の子供となるために選んでくださいました。
それだけではなく、神様の宮を建てるために私たちを選んでくださったのです。つまり、神様は私たちの人生が神様の宮となるように選んでくださいました。
パウロはこのように記しています。
すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。
神は、みむねとみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました。
それは、神がその愛する方にあって私たちに与えてくださった恵みの栄光が、ほめたたえられるためです。(エペソ人1:4-6)
この歴代誌の箇所を読むと、もう一つのことに気づきます。それは、神様が宮のために具体的な計画を持っておられたということです。
ダビデは言いました。
これらすべては、私に与えられた主の手による書き物にある。彼は、この仕様書のすべての仕事を賢く行う。(歴代誌第一28:19)
そのように、神様は私たちのために計画を持っておられます。ダビデはこう書いています。
あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。
私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。(詩編139:6)
ダビデが与えられた宮の計画とは異なり、私たちには自分の人生のための具体的な計画が与えられていません。
例えば、誰と結婚するのか、どこに住むのか、私たちには分からないのです。
しかし、聖書を通して、私たちのための神様の御心を一般的に知ることはできます。
そして、私たちが神様を求め、その言葉に従うなら、神様はさらに具体的に私たちを導いてくださいます。
そのため、ダビデはソロモンにこう言いました。
今あなたはあなたの父の神を知りなさい。全き心と喜ばしい心持ちをもって神に仕えなさい。
主はすべての心を探り、すべての思いの向かうところを読み取られるからである。
もし、あなたが神を求めるなら、神はあなたにご自分を現される。(歴代誌第一28:9)
そして、ダビデがソロモンに言ったように、神様も私たちに語っておられます。
強く、雄々しく、事を成し遂げなさい。恐れてはならない。おののいてはならない。神である主、私の神が、あなたとともにおられるのだから―。
主は、宮の奉仕のすべての仕事を完成させてくださる。(20)
パウロは、このように言いました。
そういうわけですから、愛する人たち、いつも従順であったように、私がいるときだけでなく、私のいない今はなおさら、恐れおののいて自分の救いの達成に努めなさい。
神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。(ピリピ2:12-13)
私が以前言ったように、神様の宮を建てるのは、私たち自身の力で行うべきではありません。
私たちが神様の宮となるために、神様は私たちに必要なすべてのものを与えてくださいました。
つまり、神様は私たちに聖霊を送ってくださいました。聖霊は私たちを導いてくださいます。また、聖霊は私たちを変える力を与え、私たちが神様のようになるように、私たちの内で働いておられるのです。
ですから、強く、雄々しく生きましょう。
失敗してしまった時も、がっかりしないでください。
神様はあなたの心を探っておられます。そして、あなたが神様の宮となりたいと願っていることを知っておられます。
神様は必ずあなたを助けてくださいます。
だからこそ、神様を求め続けましょう。
