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伝道者の書

仕事が私達を食い尽くす虚しさ

伝道者の書4:5ー12

この箇所でソロモンは、2つの問題について話しています。最初にソロモンは、全く働かない人について話しています。

「愚かな者は、手をこまねいて、自分の肉を食べる。」(5節)

つまり、もしあなたが働かなければ、最終的にあなたの人生は破滅へと向かうでしょう。多くの場合、そのような人は貧困に陥ります。

たとえ裕福な家庭に生まれたとしても、働かないなら、あなたの人生は虚しいものとなるのです。先に述べたように、神様は仕事を良きものとして造られました。

そして、最も重要な仕事は、神様の国を建てることです。

たとえあなたが裕福であっても、神様の国のためにその財産を全く使わないのであれば、いずれ神様に説明する責任を負うことになるでしょう。

けれども、ソロモンは逆の問題にも目を向けます。それは、働きすぎる人々のことです。

私が初めて日本に来たとき、大きなカルチャーショックを受けました。私の英会話クラスのある生徒が、「私の夫は仕事のためにドイツに行きました」と話しました。

私が「どのくらいドイツに滞在するのですか?」と尋ねたところ、彼女は「5年ほどです」と答えました。

私は信じられませんでした。とはいえ、日本ではそれほど珍しいことではありません。

アメリカではセールスマン、スポーツ選手、軍人、エンターテイナーなど、特定の職業ではそのような家庭生活がありますが、一般的な会社員ではまずありません。家庭が非常に大切だからです。

けれども、多くの日本の会社にとって、仕事は家族よりも重要視されているのです。

その結果、多くの父親は長時間残業をし、子供たちにほとんど会う時間がありません。その影響で家庭生活は悪化します。

アメリカの離婚率は日本よりも高いものの、このような家庭問題において、日本も似たような課題を抱えているのです。つまり、夫婦関係が脆弱であり、親子関係(特に父親と子供の関係)が希薄であることです。

このため、ソロモンはバランスが必要だと話しています。6節には次のように書かれています。

片手に安楽を満たすことは、両手に労苦を満たして風を追うのにまさる。(伝道者の書4:6)

そのバランスが欠けると、どのような影響があるのでしょうか。それは、私たちの人間関係が崩れてしまうということです。

最近の日本では、夫が引退した後に、その夫婦がすぐに離婚するという話をよく耳にします。それはなぜでしょうか。

それは、夫が長年働き続ける間、妻はまるでシングルのような生活を送り、また夫婦が結婚生活を育むことを怠っていたことが原因です。結果として、夫が引退した後に共通の関心事がなくなり、妻は夫と一緒に生活することに耐えられなくなってしまうのです。

ソロモンはその状況をよく理解していたため、次のように話しています。

ひとりぼっちで、仲間もなく、子も兄弟もない人がいる。それでも彼のいっさいの労苦には終わりがなく、彼の目は富を求めて飽き足りることがない。

そして、「私はだれのために労苦し、楽しみもなくて自分を犠牲にしているのか」とも言わない。これもまた、むなしく、つらい仕事だ。(8)

つまり、働きすぎると、正しい視点を見失ってしまうのです。もし金儲けにばかり焦点を当ててしまうと、人間関係、特に家族が最も大切であることを忘れてしまいます。

さらに、人生を楽しむことを忘れ、人間関係を楽しむことも忘れてしまいます。その結果はどうなるのでしょうか?

孤独で、虚しく、惨めな人生です。

しかし、人間関係に焦点を当てることで、あなたの人生はより生産的になり(9)、困難なときにあなたを愛し支えてくれる人がそばにいるのです(10-12)。

あなたは何に焦点を当てていますか?仕事があなたを食い尽くしていませんか?もしそうなら、今すぐ大切なことに焦点を当て始めてください。特に、家族との関係、そして神様との関係を大切にしてください。

ソロモンは次のように話しています。

もしひとりなら、打ち負かされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない。(12節)

あなたの人生が神様と、あなたを愛する人々に繋がっているなら、その人生は簡単に切れることのない、しっかりとした糸になります。あなたはどうしますか。

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