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列王記第一 歴代誌第二

聞きたいことだけを聞くと

列王記第一12:1-24;歴代誌第二10:1-4

伝道者の書で、ソロモンは書きました。

私は、日の下で骨折ったいっさいの労苦を憎んだ。後継者のために残さなければならないからである。

後継者が知恵ある者か愚か者か、だれにわかろう。

しかも、私が日の下で骨折り、知恵を使ってしたすべての労苦を、その者が支配するようになるのだ。これもまた、むなしい。

私は日の下で骨折ったいっさいの労苦を思い返して絶望した。

どんなに人が知恵と知識と才能をもって労苦しても、何の労苦もしなかった者に、自分の分け前を譲らなければならない。

これもまた、むなしく、非常に悪いことだ。(伝道者の書2:18-21)

ソロモンは、それを書いた時には知らなかったのですが、息子のレハブアムがその言葉の真実を証明しました。

ソロモンが死んだ後、イスラエルの人々はレハブアムのもとに来て、こう言いました。

あなたの父上は、私たちのくびきをかたくしました。今、あなたは、父上が私たちに負わせた過酷な労働と重いくびきとを軽くしてください。

そうすれば、私たちはあなたに仕えましょう。(列王記第一12:4)

レハブアムはそれを聞いた後、父ソロモンの助言者に相談して、どうすればよいか尋ねました。彼らはこう答えました。

きょう、あなたが、この民のしもべとなって彼らに仕え、彼らに答え、彼らに親切なことばをかけてやってくださるなら、彼らはいつまでもあなたのしもべとなるでしょう。(列王記第一12:7)

それは良いアドバイスでした。実は、そのアドバイスはイエス様の言葉を思い起こさせるものでした。

あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者と認められた者たちは彼らを支配し、また、偉い人たちは彼らの上に権力をふるいます。

しかし、あなたがたの間では、そうではありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。

あなたがたの間でひとの先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。

人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人たちのための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。(マルコ10:42-45)

けれども、レハブアムはそのアドバイスを気に入りませんでした。

注目してください。助言者は二つの選択を提示したわけではありませんでした。レハブアムが二つのアドバイスを見比べて迷い、偶然に悪い選択をしたのではないのです。

むしろ、良いアドバイスを受けながらも、レハブアムはそれを拒み、一緒に成長した友人たちのもとへ向かいました。なぜなら、彼らがレハブアムの聞きたいアドバイスを与えるだろうと分かっていたからです。

彼らはこう言いました。

「あなたがたの父上は私たちのくびきを重くした。だから、あなたは、それを私たちの肩から、軽くしてください」と言ってあなたに申し出たこの民に、こう答えたらいいでしょう。

あなたは彼らにこう言ってやりなさい。「私の小指は父の腰よりも太い。

私の父はおまえたちに重いくびきを負わせたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう。

私の父はおまえたちをむちで懲らしめたが、私はさそりでおまえたちを懲らしめよう」と。(王列記第一12:10-11)

レハブアムはその助言に従いました。ところが、聞きたいアドバイスだけを選んだ結果、彼の国は分裂してしまいました。

その後、良かったことは、レハブアムがシャマヤという預言者の言葉に耳を傾け、従ったことでした。

イスラエルの十部族はレハブアムに背き、分裂し、その地域はイスラエルという名前を取りました。レハブアムは二つの部族だけを支配し続け、その地域はユダと呼ばれました。

けれども、その国を再び統一するために、レハブアムは戦争の準備をしました。その時、神様はシャマヤを送られました。

シャマヤはこう言いました。

主はこう仰せられる。上って行ってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエル人と戦ってはならない。おのおの自分の家に帰れ。

わたしがこうなるようにしむけたのだから。(列王記第一12:24)

それを聞いたレハブアムは帰りました。しかし、時すでに遅く、彼の国は分裂してしまいました。

時には、人々が私たちに聞きたくないことを言うことがあります。私たちは心の中では、その助言が正しいと分かっているのに、聞きたくないと感じることがあります。

そのような時、私たちはどうするべきでしょうか。

すぐにその助言を拒絶してしまうでしょうか。

それとも、それを受け入れて変わるでしょうか。

時には、それは苦い薬を飲むようなものです。本当に飲みにくく、辛いと感じるかもしれません。

しかし、その薬を飲み込むことで、私たちの人生は健康になり、実り豊かなものとなります。

一方、聞きたいことだけを選んで聞くと、大きな問題を引き起こす可能性があります。レハブアムはそれを学びました。

私たちは謙遜な態度を持ち、聞きたいことだけでなく、聞きたくないことにも心を開き、受け入れるようにしましょう。

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