日本の教会で罪について語る際には、その定義を明確に説明する必要があります。なぜなら、この社会では「罪」という言葉が犯罪を意味することが多く、多くの日本人は「罪」と聞くと殺人や盗難などを思い浮かべるからです。
しかし、聖書によると、罪は犯罪に限ったものではありません。また、単なる「悪い振る舞い」だけを指すものでもありません。
罪の根本は神様への信頼の欠如です。また、不信仰の態度から生じます。
つまり、私たちは心の中で神様にこう言うのです。「あなたを信じません。あなたの道が最善だとは思いません。あなたが私の最善を望んでおられることを信じません。」
このような態度は、さまざまな罪の行動へと導きます。
それはヤロブアム王の問題でもありました。神様はアヒヤという預言者を通してヤロブアムに語られました。
しかし、わたしは彼[つまり、ソロモン]の子[レハブアム]の手から王位を取り上げ、十部族をあなたに与える。。。
わたしがあなたを召したなら、あなたは自分の望むとおりに王となり、イスラエルを治める王とならなければならない。
もし、わたしが命じるすべてのことにあなたが聞き従い、わたしの道に歩み、わたしのしもべダビデが行ったように、わたしのおきてと命令とを守って、わたしの見る目にかなうことを行うなら、わたしはあなたとともにおり、わたしがダビデのために建てたように、長く続く家をあなたのために建て、イスラエルをあなたに与えよう。(列王記第一12:35、37-38)
ヤロブアムは神様を信じてレハブアムに背きました。けれども、王になった後、彼は心配し始め、「神様はその約束を本当に守ってくださるだろうか」と疑い始めました。
なぜヤロブアムは心配したのでしょうか。それは、神様の宮がエルサレムにあり、エルサレムがユダに属していたからです。
(ところで、ヤロブアムの国はイスラエルの名前を取り、レハブアムの国は「ユダ」と呼ばれるようになりました。)
さらに、神様はこう命じられました。「エルサレムだけで礼拝しなさい。他の場所で犠牲をささげてはならない。」(申命記12:1ー14)
けれども、ヤロブアムが恐れていたのは、もし自分の民が神様を礼拝するためにエルサレムに行き続けたら、最終的に彼らがヤロブアムに背き、レハブアムのもとへ戻るのではないか、ということでした。
だからヤロブアムは選択がありました。つまり、神様の約束を信じるかどうかです。
神様が約束されたのは、もしヤロブアムが神様に忠実に仕えれば、その国を長く支配できるということです。
ヤロブアムは自分に問いかけなければなりませんでした。「それを本当に信じるでしょうか。もしそうなら、その民が神様を礼拝するためにエルサレムへ行っても、心配はないはずです。」
でも、ヤロブアムは神様の約束を信じないことを選びました。結果はどうなったでしょうか。
ヤロブアムはイスラエルで偶像礼拝を始め、多分アロンの模範に従ったのです。つまり、その偶像を建てた時に彼は言いました。
「これはヤハウェです。ヤハウェを礼拝しなさい。」
(ヤハウェは神様の本当の名前です。旧約聖書に「主」とある場合、ヘブル語では「ヤハウェ」です。)
そして、ヤロブアムは別の礼拝する場所を作り、自分の祭司を雇いました。また、モーセを通して神様が定められた祝日の代わりに、ヤロブアムは自分の宗教的な祭りを始めました。
そのため、神様はヤロブアムのために長く続く家を建てられませんでした。むしろ、ヤロブアムの息子からその国を取り去られました。
へブル人への手紙には、こう書かれています。
信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。
神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。(11:6)
だから、私たちは神様を信じるかどうかを問わなければなりません。神様を信じなければ、神様を喜ばせることはできないのです。
また、神様を信じずに自分の道を進むなら、それは罪を犯すことになります。
このように、C.S.ルイスはこう言いました。罪の解決は、単に良い行動をすることではありません。罪の反対も、単なる良い行動ではありません。
罪の反対は信仰です。
だからこそ、罪の赦しのために神様が求められるのは、私たちが再び神様を信頼することなのです。
その信頼の始まりは、イエス・キリストの十字架の働きを信じることです。
あなたはどうでしょうか。信仰によって生きることを選びますか。
それとも、不信仰によって生きる道を選びますか。

One reply on “罪とは。。。”
[…] アハブ王来る前に、一人だけが(バシャ)20年間治めた。一人は、7日間だけイスラエルを治めた。その時代、二人の王は暗殺されたし、一人は自殺した。でも、その7人は共通点があった。彼らは、ヤロブアムの模範に従った。(イスラエルは二つの国になった時に、ヤロブアムはイスラエルの最初の王になった。) […]
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