歴代誌第二を読むと、アビヤムが良い王だったと思うかもしれません。ユダがイスラエルと戦う前に、アビヤムの言葉は神様を恐れる人からのスピーチのように聞こえます。
そして、イスラエルの軍隊がユダの軍隊よりも大きかったにもかかわらず、神様の助けによってユダが勝利しました。
とはいえ、列王記によると、アビヤムは本当に悪い王でした。こう書かれています。
彼は父がかつて犯したすべての罪を行い、彼の心は父ダビデのようには、彼の神、主と全く一つにはなっていなかった。
しかし、ダビデに免じて、彼の神、主は、エルサレムにおいて彼に一つのともしびを与え、彼の跡を継ぐ子を起こし、エルサレムを堅く立てられた。(列王記第一15:3ー4)
その父レハブアムは、どのような罪を犯したのでしょうか。
一番悪い罪は偶像礼拝でした。
歴代誌だけを読むと、アビヤムが神様に心の全部をささげたように見えます。けれども、実際は心の半分だけをささげました。
アビヤムが良い王だったから神様がユダを救われたわけではありません。むしろ、その祖父ダビデのために、神様はユダを救われました。なぜなら、ダビデは心の全部を神様にささげたからです。
神様がユダを救われた理由は、もう一つ考えられるかもしれません。それは、イスラエルの王ヤロブアムが神様に心を全然ささげなかったことです。
神様はヤロブアムにイスラエルを与えました。また、預言者を通してヤロブアムに罪について注意しました。ヤロブアムはそのことをよく知っていたのに、神様に背を向けました。
もう一つの理由があります。歴代誌によると、その戦いの日、ユダの軍隊は神様に拠り頼んだからです。
もしかすると、神様はユダの民に「もし私にあなたの心の全部をささげたら、私はあなたを祝福する」と教えたかったのかもしれません。
残念ながら、彼らはそのことを全く学びませんでした。
あなたはどうでしょうか。神様に対してどのような心を持っているでしょうか。
神様があなたを愛しているのに、あなたが心を全くささげていないのではありませんか。それならば、ヤロブアムのように、あなたも裁かれることになります。
心の半分をささげているのではありませんか。それも、神様は望まれません。
黙示録で、神様はラオデキヤにある教会にこう言いました。
わたしは、あなたの行いを知っている。
あなたは、冷たくもなく、熱くもない。わたしはむしろ、あなたが冷たいか、熱いかであってほしい。
このように、あなたはなまぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしの口からあなたを吐き出そう。(黙示録3:15-16)
私たちはアビヤムやヤロブアムのようにならないようにしましょう。むしろ、ダビデのようになりましょう。
ダビデは完全ではありませんでした。そのことは列王記第一15:5に書かれています。
しかし、ダビデは心を尽くして神様に従ったので、神様はその罪を赦し、ダビデを祝福されました。
あなたはどうでしょうか。
神様に心のすべてをささげますか。
それとも、心の半分だけをささげますか。
あるいは、心をまったくささげないのでしょうか。
