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列王記第二

払うことができない負債

列王記第二4:1ー7

負債が嫌いです。クレジットカードはあまり使いませんが、使った場合は、必ず一括で全額を支払います。

家のローン以外には他の負債がありません。もうお金を借りるつもりはありません。

なぜローンが嫌われるのでしょうか。もちろん返済しなければならないからです。そして、もし返済できなければ、非常に厳しい状況に追い込まれてしまいます。

この箇所では、ある女性がその問題に直面していました。その夫は亡くなりましたが、まだ負債が残っていました。さらに、その女性はその負債を返済することができませんでした。

多分、それは夫の医療費だったのかもしれません。いずれにせよ、その女性は本当に困っていました。

その時代では、もし負債を返済できなければ、牢に入るか、負債を返済するまで奴隷として働かなければなりませんでした。

この場合、貸主はその女性の二人の子供を奴隷にしようとしていました。しかし、そうなると、その女性が年を取ったとき、彼女の息子たちは彼女の必要に応えることができなくなります。

そのため、彼女はエリシャに助けを求めました。

そして、エリヤがツァレファテのやもめの持っていた粉と油を増やしたように(列王記第一17章)、エリシャはその女性の持っていた油を増やしました。

彼女は少しの油しか持っていませんでしたが、エリシャはこう言いました。

外に出て行って、隣の人みなから、器を借りて来なさい。からの器を。それも、一つ二つではいけません。

家に入ったなら、あなたと子どもたちのうしろの戸を閉じなさい。

そのすべての器に油をつぎなさい。いっぱいになったものはわきに置きなさい。(列王記第二4:3-4)

彼女はエリシャの言葉に従い、その油が奇跡的に増えました。すべての器がいっぱいになりました。そのため、彼女は負債を返済することができ、さらにその残りで生活をすることができました。

その女性のように、私たちも返済できない負債を抱えていました。それは、罪の負債です。

ローマ書3:23には、このように書かれています。

すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができ「ない」

だから、私たちの罪のためには代価を支払わなければなりません。

けれども、どうやってその代価を支払うことができるのでしょうか。実際のところ、私たちにはその力がありません。

そのため、私たちは神様から永遠に離れることに値するのです。

しかし、神様は私たちを愛しておられ、御子イエス様を送りました。そして、イエス様は私たちの罪のために十字架で死なれました。その十字架で、イエス様は私たちの罪の負債をすべて支払われたのです。

イエス様は死ぬ前に、「完了した」と言われました。

この「完了した」という言葉は、ローマ時代に税金の支払いでよく使われました。誰かが税金を支払うと、その書類に「完了した」とスタンプが押されました。これは、「すべて支払いました」という意味を持っていました。

したがって、イエス様の意味するところは、「私の死によって、あなたの罪の負債をすべて支払った」ということです。

そして、神様があの女性の器に油を注がれたように、神様は私たちの心に聖霊を注いでくださいます。(油は聖霊の象徴です。)

パウロによれば、「聖霊は、私たちが御国を受け継ぐことの保証です。」(エペソ1:14)

それだけではなく、神様はあなたの人生を生きがいのあるものにし、あなたの必要をすべて備えてくださいます。

だから、パウロの言葉を心に留めておきましょう。

私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。(ローマ8:32)

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