どうして、この世に悪があるのでしょうか。どうして、たくさんの悲劇があるのでしょうか。昔から、人々はこのような質問をしてきました。ヨエル書を見ると、その質問が浮かんできます。いなごの群れがユダに来て、すべての収穫を食べ尽くしてしまいました。
いつヨエルがこの予言を書いたか分かりませんが、多くの学者の意見によれば、ヨアシュが赤ちゃんの時や、若い子どもの時(つまり、すでに王になった時に)ヨエルはこれを書いたかもしれません。
ヨアシュが王になる前にユダには三つの不敬虔な支配者がいました。つまり、ヨラム王、アハズヤ王、アタルヤ女王でした。この三人はユダの民を偶像礼拝に導いたのです。
そして、この悲劇が起こりました。その時、ヨエルはユダの民に神様の言葉を伝えました。ヨエルのメッセージは何だったのでしょうか。
「神様に向かいなさい。霊的な眠りから目を覚まして、悔い改めなさい。」
ヨエルはこう言いました。
酔っぱらいよ。目を覚まして、泣け。すべてぶどう酒を飲む者よ。泣きわめけ。甘いぶどう酒があなたがたの口から断たれたからだ。(ヨエル書1:5)
そして、ヨエルは祭司たちに戒めました。「悔い改めはあなたたちから始まらなければなりません。あなたたちは皆を主に導いてください。」
彼はこう言いました。
祭司たちよ。荒布をまとっていたみ悲しめ。祭壇に仕える者たちよ。泣きわめけ。神に仕える者たちよ。宮に行き、荒布をまとって夜を過ごせ。。。
断食の布告をし、きよめの集会のふれを出せ。長老たちとこの国に住むすべての者を、あなたがたの神、主の宮に集め、主に向かって叫べ。(13-14)
なぜヨエルはそのように言ったのでしょうか。
主の日は近い。全能者からの破壊のように、その日が来る。(15)
どうして、この世に悪があるのでしょうか。どうして、地震や津波、台風などがあるのでしょうか。一つの理由は、人々が霊的な眠りから目を覚ますためです。これはノンクリスチャンだけでなく、クリスチャンにとっても重要なことです。
もし、この世に悪がなかったら、すべての人々は楽に生き、彼らの罪のための将来の裁きについて全く考えないでしょう。多くの人々は全く神様について考えないでしょう。
しかし、その裁きは地震よりも、台風よりも、津波よりも、はるかに酷いものです。裁きが来ると、その結果は永遠に続きます。その裁きから逃れることはできません。
これがヨエルのメッセージでした。「目を覚ましなさい。この悲劇は大変だと思いますか。神様からの裁きと比べると、この悲劇は些細なことです。悔い改めなさい。神様にもう一度向かってください。そうしなければ、もっと酷いことが起こります。」
イエス様は同じようなことを癒やされた人に言われました。
「見なさい。あなたはよくなった。もう罪を犯してはなりません。そうでないともっと悪いことがあなたの身に起こるから。」(ヨハネ5:14)
つまり、「あなたはずっと苦しんでいました。けれども、悔い改めなければ、もっと大変な苦しみが訪れるでしょう。足が不自由であることよりも、地獄に行くことのほうがはるかに大変です。しかし、悔い改めるならば、足だけでなく、あなたの魂と霊が癒されます。」
あなたは悲劇を見るとどのように反応しますか。悲劇を目の当たりにしたら、神様の前に跪きましょう。ヨアシュの時代に、神様は祭司たちを呼ばれました。
同様に、神様の祭司として、私たちも召されています。ですから、悔い改めましょう。そして、周りの人々のために祈りましょう。彼らを闇の中から神様の驚くべき光の中に招いてください。
神様の光の中で眠らないでください。目を覚まし、周りの人々も起こしましょう。裁きが訪れる前に神様に向かいましょう。
