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ネヘミヤ記

仲間割れ

ネヘミヤ記5章

サタンは外からの攻撃では、ユダヤ人がエルサレムの城壁を建て直すことを止めることができませんでした。そこで、彼は別の作戦を考えました。それは、ユダヤ人の間、特に金持ちと貧しい人々の間で仲間割れを引き起こすことでした。

その時、貧しい人々は非常に苦しい状況に置かれていました。飢饉があり、さらに税金を支払わなければならなかったため、食べ物を買う余裕がなかったのです。結果として、彼らは自分の田畑や家を売るしかありませんでした。

それでも食べ物が足りないため、最終的には自分の子供たちを奴隷として売らざるを得ませんでした。

ネヘミヤがその状況を深く考えたとき、彼が気づいたのは、この問題の原因が、おもだった者たちや代表者たちにあるということでした。彼らは、貧しい人々の困窮に付け込んで、お金をもうけようとしたのです。

神様の律法では、担保を取って金を貸すことは禁じられていました。神様はこう命じられました。

隣人に何かを貸すときに、担保を取るため、その家に入ってはならない。(申命記24:10)

それでも、貧しい者がローンを返せない時、重立った者たちや代表者たちはためらうことなく彼らの土地や穀物、さらには子供まで取り上げていました。

ネヘミヤが彼らを叱責した時、彼らは反論することができませんでした。結局、彼らは悔い改め、貧しい者から奪った全てのものを返しました。

ネヘミヤには総督として手当を受け取る権利がありましたが、ユダヤ人に負担をかけないように一切受け取りませんでした。それどころか、毎日、彼は150人を招待し、一緒に食事をしました。

さらに、彼は総督としてユダヤ人に威張り散らすことはせず、むしろ彼らと共に働きながら、城壁を建て直しました。

私たちはこの箇所から何を学べるでしょうか。

直接私たちを攻撃してもサタンが神様の働きを止められない場合、サタンは私たちが互いに攻め合うように仕向けます。もし私たちの一致が失われ、私たちが戦い合うことになれば、神様の働きを続けるための時間を失ってしまいます。

では、どのようにしてその状況を避けることができるでしょうか。私たちはネヘミヤのような心を持つべきです。すなわち、人に仕える心を持つべきなのです。

そのため、自分の利益だけを追い求めるのはやめてください。そのような態度は不一致を生み出します。むしろ、互いに愛によって仕え合いましょう。

パウロは次のように書いています。

兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。

律法の全体は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という一語をもって全うされるのです。

もし互いにかみ合ったり、食い合ったりしているなら、お互いの間で滅ぼされてしまいます。気をつけなさい。(ガラテ5:13-15)

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