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ルカの福音書 ルカ1章

心のすべてを神様に捧げる?

ルカの福音書1:26-38

神様がイエス様を送られたとき、どうしてマリヤを選ばれたのでしょうか。おそらく、彼女の心が完全に神様のものであったからでしょう。彼女は自分の心のすべてを神様に捧げ、神様に従っていました。

この箇所では、マリヤの心を見ることができます。

ザカリヤに現れてから6か月後、ガブリエルはマリヤに現れました。彼はこう言いました。

おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。(ルカの福音書1:28)

マリヤはその言葉を聞いて、本当に戸惑いました。そこで、ガブリエルはさらに続けました。

こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。

その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。

彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。(30-33)

マリヤは確かにその言葉を理解しました。イスラエルの女性たちの誰もが、自分の子がメシアとなることを望んでいました。とはいえ、彼女には非常に論理的な質問がありました。

どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。(34)

つまり、彼女はまだ結婚しておらず、男性と関係を持ったことがありませんでした。

そこで、ガブリエルは答えました。

聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。(35)

たくさんの人はそれを聞いて、「まさか。クリスチャンはそれを本当に信じているのか」と言うかもしれません。

けれども、現代では、そのようなことが起こる場合があります。時々、カップルが子どもを授かれないとき、配偶者間の人工授精によって、その女性が妊娠することができます。私たちは、お医者さんができることを神様ができないとは言えるでしょうか。

しかし、その時代にはそのような技術はありませんでした。そのため、ガブリエルはマリヤにとってその言葉が受け入れにくいことを知っていました。そこで、彼はこう言いました。

「あなたの親戚エリサベツのところに行きなさい。皆が彼女は子どもを持てないと言っていましたが、今、彼女は妊娠しています。神様にとって不可能なことは一つもありません。」

マリヤはそれを聞き、答えました。

ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。(38)

マリヤはもう質問することはありませんでした。むしろ、その言葉を信じて、神様にすべてを捧げました。

けれども、少し考えてみてください。彼女がすべてを失う可能性は非常に高かったのです。彼女が妊娠したとき、評判は汚されてしまうでしょう。家族や周りの人々はどのように考えるでしょうか。

また、婚約者のヨセフはどう思うでしょうか。彼女が妊娠したら、彼は結婚を取りやめるかもしれません。さらに、イスラエルの律法によれば、彼には彼女を殺す権利がありました。

誰が、神様の聖霊によって彼女が妊娠したことを信じるでしょうか。

それでも、マリヤはこう言いました。「これがあなたの御心であるなら、その御心に従います。たとえすべてを失っても、私は従います。」

彼女は神様から他の約束を与えられることはありませんでした。神様は彼女の結婚を守ることを約束されませんでした。また、彼女の評判を守ることも約束されませんでした。

それでも、彼女は神様が良い方であることを信じ、神様の計画も良いものであると信じていました。

これこそ、神様に属する心です。マリヤは自分の心を神様に捧げたことで、神様は彼女を通して素晴らしいことを行うことができたのです。

では、あなたはどうでしょうか。あなたの心は神様に属しているでしょうか。神様に従うために、すべてを捧げることができるでしょうか。

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