私はパン屋ではありませんが、おそらく誰でもこの個所のたとえ話を理解できるでしょう。イエス様は再び神の国について語られています。
パン職人がパンを焼くとき、生地にパン種を入れます。そのパン種は何をするでしょうか。
まず、パン種は生地全体に広がり、次に、生地の性質を変えます。もしパン種が入らなければ、そのパンは平たく、固いものになります。しかし、パン種のおかげでパンはふんわりと膨らみ、おいしくなります。
神の国も同じようなものです。
まず、私たちは福音の種を人々の心に蒔きます。そして、ある人々は信仰によって福音を受け入れます。福音は彼らの魂の中に広がり、やがて彼らは全く新しい人へと変えられます。
彼らの考え方が変わり、行動も変わり、彼らのすべてが新しくなります。
だから、パウロはこう記しました。
だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。 (第二コリント5:17)
神の国とは、そのようなものです。
私たちは、この世界を政治的な方法によって変えることはできません。新しい法律が制定されたとしても、世界そのものは変わりません。
誤解しないでください。もちろん、民主的な社会において、私たちは自分の権利を行使し、変化のために戦うべきです。
しかし、新しい法律によって人々の心を変えられると考えるなら、それは私たちが自分自身を欺いていることになります。
たとえば、同性愛に反対する法律が制定されても、人々の振る舞いは変わりません。中絶を禁止する法律ができても、中絶する人がいなくなるわけではありません。
神の国は、一瞬にしてこの世に現れるものではありません。聖霊様は人々を一人ずつ変えていかれます。
まず、聖霊様は私たちの心を変えてくださいます。そして、私たちを通して、聖霊様はほかの人々に触れ、彼らを変えていかれます。こうして、少しずつ神の国は広がり、やがて国々も変わり始めます。
だからこそ、私たちは自分自身に問いかけるべきです。私たちは福音をもって、何をしているでしょうか。あなたは福音を受け入れ、その結果、あなたの人生は変えられているでしょうか。
そして、あなたは周囲の人々に福音を伝えているでしょうか。そうすることで、聖霊様は彼らの心にも働き始めてくださいます。
だから、毎日祈りましょう。
御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。(マタイ6:10)

One reply on “パン種のたとえ話:変えられた”
大変素晴らしいメッセージ感謝します。
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