この箇所で、パリサイ人たちはイエス様に、神の国がいつ来るのかを尋ねました。
もしかすると、彼らの意図は、「あなたは本当にメシアなのですか?もしそうなら、私たちにしるしを示してください」ということだったのかもしれません。
しかし、いつものように、イエス様は批判者に対してしるしを与えることを拒まれました。むしろ、イエス様はこう答えられました。
神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。
「そら、ここにある」とか、「あそこにある」とか言えるようなものではありません。
いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。(ルカの福音書17:320-21)
イエス様は何を意味されたのでしょうか。「あなたたちは神の国のしるしを求めすぎて、その到来をすでに目の前で見ながらも認識できていません。」
つまり、「あなたの王はすでに来ています。その王はあなたがたの間で御国の業を行っています。それを目の当たりにしているのに、なぜなおもしるしを求めるのですか。」ということです。
パリサイ人たちは、神様が何をしているのかを見ることができませんでした。とはいえ、あなたはどうでしょうか。
神様はあなたの周りの人々の心の中で働いています。神様は彼らの人生を変えたいと願っておられます。そして、神様はあなたを通して彼らに触れたいと願っておられます。
けれども、あなたは自分の人生に気を取られすぎて、神様が何をしているのか気づけていないでしょうか。
あるいは、聖書に書かれた預言に強い関心を持ち、イエス様がいつ再臨されるのかばかりを気にしすぎるあまり、神様があなたの周囲でどのように働いておられるのかを見失ってはいないでしょうか。
もちろん、聖書の預言は重要です。けれども、もし神様の働きを見失っているなら、私たちの視点はゆがんでおり、神様は私たちを御国の働きのために用いることができません。
あなたはどうでしょうか。あなたの周りで神様がどのように働いておられるのかを見ているでしょうか。
