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ローマ人への手紙

神様に愛され、呼ばれている

ローマ人への手紙1:1-7

それでは、今日から、私たちは新約聖書の中で最も大切な書のひとつを読み始めます。

なぜ、ローマ人への手紙がそれほど重要なのでしょうか。それは、この手紙の中で、パウロが福音を明確に説明しているからです。

パウロがこの手紙を書いたとき、彼はまだローマに行ったことがありませんでした。だから、ほかのパウロの手紙と違い、ローマの教会の具体的な問題については触れませんでした。

むしろ、パウロは福音を詳しく説明しました。なぜなら、神様が彼を福音を述べ伝える者として召したからです。それこそが、パウロの使命でした。

この手紙の冒頭で、パウロは、神様が彼を使徒として召したことについて説明しています。特に、彼の使命は、異邦人に福音を述べ伝えることでした。

パウロがプライドを持って、「神様は私を選ばれた」と誇ることは容易だったでしょう。

しかし、パウロはこう言いました。

「あなたがたも召されてイエス・キリストのものとなりました。あなたがたは神に愛され、召された聖徒たちです。」(ローマ人への手紙1:6-7)

「あなたがたも。」

私は、この言葉が大好きです。

「あなたがたも。」

パウロはローマのクリスチャンたちに語りました。「あなたがたも召されてイエス・キリストのものとなりました。私たちユダヤ人だけではありません。私たち『特別な人』だけではありません。

あなたがたも特別な人たちなのです。あなたがたも神様に愛されているのです。あなたがたも、召された聖徒たちなのです。」

時々、私たちは「どうして神様は私を愛してくださるのだろうか」と疑問に思うことがあります。

私たちは時々こう思います。「私は全然特別じゃない。いったいどうして、神様は私のことを考えてくださるのだろうか。」

けれども、時間が始まる前から、神様は私たちを知っていて、「あなたを愛している。あなたを選ぶ。」と言われました。

神様は私たちの過ちや罪、弱さをすべて見たうえで、それでも「あなたを私のために選ぶ」と言われました。

それが「聖徒」の意味です。「聖徒」とは、「神様に選ばれた人、そして神様のために選ばれた人」という意味なのです。

私たちの多くは「聖徒」という言葉を見ると、「え?私は聖徒なの?そんなはずがない。」と言います。

なぜなら、「聖徒」という言葉を聞くと、私たちは「完全な人」というイメージを抱くからです。

しかし、あなたが「聖徒」と呼ばれるのは、あなたが他の人よりも聖いからではありません。むしろ、神様があなたを愛し、選ばれたからこそ、あなたは「聖徒」と呼ばれるのです。

それは恵みです。私たちがその愛にふさわしくないのに、私たちが他の人よりも優れているわけではないのに、神様はその愛を私たちの上に注いでくださいます。

そして、私たちは恵みによって愛を受けたからこそ、神様との平和を持っています。

神様が私たちを本当に受け入れてくださるかどうかを疑う必要はありません。もし、私たちが神様の受け入れを得るために努力しなければならないのだとしたら、不安を抱くことでしょう。

けれども、神様は恵みによって私たちを受け入れてくださいます。

この世界が造られる前から、神様はすでにあなたを選び、受け入れてくださっていました。もし私たちがそのことを悟るなら、私たちの人生はどのように変わるのでしょうか。

もはや神様の愛と受け入れを得ようと必死になる必要はなく、ただその中で安らぐことができるのです。

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