この手紙を締めくくる前に、パウロはローマのクリスチャンたちに警告を与えます。
兄弟たち、私はあなたがたに勧めます。あなたがたの学んだ教えに背いて、分裂とつまずきをもたらす者たちを警戒しなさい。彼らから遠ざかりなさい。(ローマ人への手紙16:17)
パウロは何について話しているでしょうか。パウロは、偽教師とその教えについて話しているのです。
パウロの時代の教会でも、偽教師は大問題だったし、現代の教会でも、偽教師は大問題です。だからパウロは、「そんな人に注意しなさい」と警告します。
でも多くの場合、そんな人を認識するのは難しいです。なぜなら、彼らの教えは良いことに聞こえるから。パウロはこう書きました。
彼らは、滑らかな言葉、へつらいの言葉をもって、純朴な人たちの心をだましています。(18b)
でも実は、
そのような者たちは、私たちの主キリストにではなく、自分の欲望に仕えているのです。(18a)
だから、パウロはこう言います。
。。。なお私が願うのは、あなたがが善にはさとく、悪にはうとくあることです。(19b)
私たちは、どのように偽の教師とその教えが認識することが出来るでしょうか。そのカギは17節に書いてあります。彼らの教えは私たちの学んだ教えに背きます。
もちろん、私の前提はあなたがキリストに関する本当の教えを学んだ事があることです。
もしその教えを知らないなら、あなたは善にさとくないし、悪にうとくないのです。むしろあなたは狼の純朴な獲物になります。
でも、ローマ人のクリスチャンたちは神様のみ言葉に踏まえたので、パウロは彼らにこう言いました。
あなたがたの従順は皆の耳に届いています。ですから、私はあなたがたのことを喜んでいます。。。
平和の神は、速やかに、あなたがたの足の下でサタンを踏み砕いてくださいます。(19-20)
だからこそ、神様の言葉にしっかり立ち、神様の真理を求め続けてください。そうすれば、あなたは決して惑わされることはありません。
銀行員は偽札を識別するために、偽札そのものを学ぶのではありません。むしろ、彼らは常に本物の紙幣に触れることで、偽札に触れたときに違和感を覚えるのです。
同じように、神様の言葉を深く知っているなら、偽りに惑わされることはありません。
だから、神様の真理を熱心に学びましょう。そして、
平和の神は、速やかに、あなたがたの足の下でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みがあなたがたとともにありますように。(20)
