これは、ローマ人への手紙に関する私の最後の記事です。この手紙について書くことは、本当に喜びでした。
そして、パウロはこの手紙の始めと同じように、その締めくくりを迎えます。彼は、救いが最終的に神様の働きであることを私たちに思い出させてくれます。
パウロは次のように記しています。
私の福音、すなわち、イエス・キリストを伝える宣教によって、また、世々にわたって、隠されていた億着の啓示によってーー永遠の神の命令に従い、預言者たちの書を通して今や明らかにされ、すべての異邦人に信仰の従順をもたらすために知らされた億着の啓示によって、あなたがたを強くすることが出来る方(別訳:あなたがたを堅く立たせることができる方)、知恵に富む唯一の神にイエス・キリストによって、栄光がとこしえまでありますように。アーメン。(ローマ人への手紙16:25-27)
この箇所を通して、私たちは福音の神秘を見ることができます。
イエス様がこの世に来られる何百年も前に、神様は預言者たちを通して将来に起こることの片鱗を示されました。
預言者たちの言葉は長い間、完全には理解されていませんでしたが、イエス様にあって、その意味が明らかになりました。こうして、今やすべての国の人々がイエス様を信じ、従うことができるのです。
しかし、この福音は私たちの行いによるものではありません。むしろ、この福音は神様の恵みによるものです。神様は私たちを信仰と救いの上に立たせてくださいました。
時の始まる前から、神様は私たちを選び、御子のかたちに似た者としてあらかじめ定めてくださいました。
イエス様を通して、神様は私たちの罪の代価を支払ってくださいました。そして、私たちが天国でイエス様を見る日まで、神様は日々、聖霊によって私たちを清めてくださいます。
それは救いの不思議さです。
私たちは救いに値しないのです。私たちは救いのために働かなかったのです。
でも、恵みによって、神様が私たちの上に愛を注いだので、私たちはイエス様を信じました。そしてある日、私たちはイエス様のようになります。
だから、パウロはこの手紙をこのようにまとめました。
知恵に富む唯一の神にイエス・キリストによって、栄光がとこしえまでありますように。アーメン。(27)
