前回の記事で、私たちは、あるユダヤ人のクリスチャンたちが、パウロの福音によってキリストが罪に仕える者になってしまうと主張したことを見ました。
そのため、パウロやほかのクリスチャンが罪に陥るのを見たとき、彼らはすぐに言いました。「ほら、それが恵みの福音の結果です。あなたは世の罪人のようになりました。」
しかし、パウロが語ったのは、たとえ律法を再び立て、人々が救われるために律法に従うべきだと宣べ伝えたとしても、人々はなお罪に陥るということです。
言い換えれば、律法は罪のない人を生み出したことが一度もないのです。律法ができることは、ただ人々の罪を指摘し、私たちが救い主を必要としていることを示すことだけなのです。
では、私たちが律法によって義と認められないのなら、どのようにして義と認められるのでしょうか。パウロは私たちにその答えを教えます。
しかし私は、神に生きるために、律法によって律法に死にました。私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。
今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。(ガラテヤ人への手紙2:19-20)
パウロが意味したことは何でしょうか。「律法によって律法に死にました」とは、どういう意味でしょうか。さらに、その概念はなぜそれほど重要なのでしょうか。
ローマ書7章では、パウロは、人が生きている限り律法の管轄下にあることを教えています。(ローマ書7:1)
例えば、私が生きている限り、税金を払わなければなりません。私は税法の管轄下にあります。けれども、私が死んだ瞬間、その管轄下から外れます。
もちろん、政府は私の妻に対して、私が支払わなければならなかった税金を求めるかもしれません。けれども、政府が私の死体から税金を徴収することはできません。私は税法に対して死んだのです。その法律は、もはや私に対して何の力も持っていません。
そして、ローマ書7:4では、パウロは、私たちがキリストのからだを通して律法に対して死んでいることを教えています。これはガラテヤ書2:20に対応します。すなわち、「私はキリストとともに十字架につけられました。」ということです。
とはいえ、それはどういう意味なのでしょうか。
私たち皆が罪を犯したため、律法は私たちの死を要求しました。
けれども、イエス様がこの世に来られたとき、律法の管轄下にある人として来られました。そして、イエス様はその律法を完全に守られました。
それにもかかわらず、イエス様は十字架で死に、私たちの罰を受けられました。イエス様が死なれたとき、神様は私たちの罪をすべてイエス様に置かれました。(イザヤ53:5-6;第二コリント5:21)
神様はイエス様をご覧になるとき、イエス様だけではなく、私たち皆をご覧になりました。
例えば、イエス様が死なれたとき、神様はイエス様をご覧になり、こう言われました。「それはブルースです。彼は今や死にました。律法は彼を自分の罪のために処刑しました。」
また、イエス様をご覧になるとき、神様は言われました。「それは聡子です。彼女は今や死にました。律法は彼女を自分の罪のために処刑しました。」
「私はキリストとともに十字架につけられました。」とは、このことを意味しています。
では、キリストとともに死んだとき、何が起こったのでしょうか。律法の私たちに対する力はなくなりました。私たちはその律法に対して死んだのです。
だから、「律法を守らなければ、神様は私を罰する」と心配する必要はありません。私たちは自分の力で必死に律法を守ろうと努める必要がないのです。何度失敗しても、裁かれることを心配する必要はありません。
むしろ、私たちはキリストがご自身の人生を私たちを通して生きてくださることを見始めます。毎日、イエス様が私たちを導いてくださることを体験します。聖霊様を通して、イエス様はどの道を歩むべきかを教え、その道を歩む力を与えてくださいます。
だから、クリスチャンの生活は、自分自身を変えようとすることではありません。
むしろ、クリスチャンの生活は、毎日イエス様の声を聞き、信頼することを学ぶことなのです。そうすればするほど、私たちは神様を喜ばせる人生を歩むようになります。そして、自然に律法に従い始めるのです。
あなたはどうでしょうか。たくさんのルールを守り、神様に義と認められるように努力しているでしょうか。自分の失敗に落胆しているでしょうか。
もしかしたら、あなたのために命をささげられたイエス様の愛を知っているでしょうか。神様の御前でリラックスし、その関係を楽しみながら、毎日どのように神様と歩むかを学んでいるでしょうか。神様との愛の関係、また信頼関係を持っているでしょうか。
それこそがクリスチャンの生活です。
それは、あなたの生活でしょうか。
