外部の人たちに対しては、機会を十分に活かし、知恵をもって行動しなさい。
あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味の効いたものであるようにしなさい。そうすれば、一人ひとりにどのように答えたらよいかが分かります。(コロサイ人への手紙4:5-6)
「知恵をもって行動しなさい。」――直訳すると、「知恵をもって、歩みなさい」という意味です。
「機会を十分に活かしなさい。」
私たちは、どれほど多くの福音の機会を逃してしまっているでしょうか。
なぜ、その機会を取り損ねるのでしょうか。それは多くの場合、そもそもその機会を探していないからです。私たちは、与えられるすべての機会を活かしているでしょうか。
私が娘と過ごしていたあるとき、ひとつのユニークな機会が与えられていました。
娘が6歳のとき、毎晩寝る前に、私と妻は娘に聖書の話を読んで聞かせ、一緒に祈りました。また、娘はずっと日曜学校にも通っていました。
それでも、私が福音を伝えるたびに、娘には信じたいという気持ちはあまり見られませんでした。
けれどもある日、娘が日曜学校の先生の話を振り返って語ってくれました。その話とは、「イエス様は人の心に住まわれる」というものでした。
それを聞いた娘は、とても嬉しそうでした。そこで私は娘に尋ねました。「イエス様を、あなたの心に住んでくださるようにお招きしたことがあるかな?」
それを聞いた娘は、少し静かになって、こう答えました。「いいえ。」
そこで私は、娘にこう伝えました。「人がイエス様を心に住んでいただくようにお招きしてこそ、イエス様はその人の心に住み始めてくださるんだよ。」
そして私はもう一度、娘に福音を説明しました。そのとき娘は、初めて、始めから終わりまで真剣にその話を聞いてくれました。そしてそのあと、娘は祈り、イエス様を受け入れました。
私はずっと娘のために祈ってきたので、その機会が与えられたとき、備えることができました。
けれども私は、どれほど多くの機会を、準備ができていないために逃してきたでしょうか。
私は、外の人々に対して知恵をもって歩まないことで、どれほど機会を逃しているでしょうか。私の言葉が親切ではなく、むしろ不平や批判に満ちていることで、どれほど機会を取り損ねているでしょうか。
私のことばが塩気のあるものでないことで、どれほど福音の機会を失っているでしょうか。私のことばが塩のように人の心にしみこむことがあるとしても、その言葉はいつも神の愛に満ちていなければならないのです。
私は、その与えられた機会を逃したくありません。
あなたはどうですか。私たちの人生はとても短いものです。あなたは、与えられた機会を活かしているでしょうか。
