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テサロニケ人への手紙第一

性的な清さを守る

テサロニケ人への手紙第一4:1-8

新約聖書の著者たちの時代と同じように、 私たちもまた、性的な罪に満ちた世界に生きています。

テレビ番組や映画、インターネットなど、 どこを見ても、そのような罪に満ちた描写があふれています。

しかし、セックスに関するこの世の考え方を受け入れてしまうなら、 私たちは、神様が与えてくださる本物の祝福の代わりに、安っぽい偽物を買ってしまうことになります。

神様が私たちのために備えておられる計画は、 夫婦が一つとなり、永遠に続く関係の中で結ばれることです。

けれども、多くの人々は、一時的な快楽で満足してしまいます。 その結果、やがて人生は壊れ、心は空しさに満たされていくのです。

性的な罪によって壊された人々の数は、数えきれません。 離婚、父親不在の家庭、母親不在の家庭、望まれない妊娠、中絶、性病、 そして深く傷ついた魂――そういった現実が、私たちのまわりに溢れています。

要するに、神様のご計画に反して、私たちは壊れた存在なのです。

だからこそ、パウロはテサロニケの人々、そして私たちにこう語りかけます。

 最後に兄弟たち。主イエスにあってお願いし、また勧めます。あなたがたは、神に喜ばれるためにどのように歩むべきかを私たちから学び、現にそう歩んでいるのですから、ますますそうしてください。

私たちが主イエスによって、どのような命令をあなたがたに与えたか、あなたがたは知っています。神のみこころは、あなたがたが聖なる者となることです。

あなたがたが淫らな行いを避け、 一人ひとりがわきまえて、自分のからだを聖なる尊いものとして保ち、神を知らない異邦人のように情欲におぼれず、また、そのようなことで、兄弟を踏みつけたり欺いたりしないことです。

私たちが前もってあなたがたに話し、厳しく警告しておいたように、主はこれらすべてのことについて罰を与える方だからです。(テサロニケ人への手紙第一4:4-6)

「神のみこころは、あなたがたが聖なる者となることです。」

それは、どういう意味でしょうか。

それは、私たちが神様のご目的のために選ばれたということです。 私たちは神様の宮とされたのです。 神様は、私たちのうちに住んでおられます。 パウロによれば、私たちのからだそのものが、神様の宮なのです。(第一コリント6:19)

しかし、聖なる者となるためには、私たちは性的にも清くなければなりません。

なぜなら、私たちが性的な罪を犯すとき、 私たちは自分自身のからだに対して罪を犯しているからです。(第一コリント6:18)

言い換えれば、私たちが性的な罪を犯すとき、 私たちは神様の宮を汚してしまうのです。

だからこそ、「神のみこころは、あなたがたが聖なる者となることです」と語ったあと、 パウロはこう命じています。 「淫らな行いを避けなさい。」

要するに、結婚していない者は、性的な関係を持ってはいけないということです。

私たちは、自分の本能のままに生きるだけの存在ではありません。 また、神様とその御心を知らない者でもありません。

神様は、ご自身とその御心を、私たちに明らかにしてくださいました。 そして、私たちには選択する力を与えてくださったのです。

だから神様は、その選択について、私たちに責任を問われます。

私たちが性的な罪を犯すとき、 それは共に罪を犯す相手に対しての罪でもあります。

また、その人が他の誰かと結婚しているなら、 その人の配偶者に対する罪となります。

そして、もし自分自身が結婚しているなら、 不倫によって自分の配偶者に罪を犯すことになります。

パウロは、そうしたことのゆえに、私たちは裁きを受けるのだと語っています。

神が私たちを召されたのは、汚れたことを行わせるためではなく、聖さにあずからせるためです。(7)

神様がご自身の聖なる民とするためにイスラエルの民を選ばれたように、 神様は、私たちもまた、ご自身の聖なる民となるように召してくださいました。

あなたは、聖なる人でしょうか。

パウロは、性的な聖さに関して非常に厳格でした。 彼はこのように語っています。

ですから、この警告を拒む者は、人を拒むのではなく、あなたがたにご自分の聖霊を与えてくださる神を拒むのです。(8)

要するに、パウロは自分の意見を述べているのではありません。 彼は、神様のことばを伝えているのです。

ですから、もしそのことばを拒むなら、 私たちはパウロをではなく、神様ご自身を拒んでいることになるのです。

あなたは、結婚している人々への神様の賜物を乱用してはいないでしょうか。

あなたの生活の中で、神様を拒んでしまってはいませんか。

パウロのことばを心に留めておきましょう。

あなたがたは知らないのですか。あなたがたのからだは、あなたがたのうちにおられる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身のものではありません。

あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから、自分のからだをもって神の栄光を現しなさい。(第一コリント6:19-20)

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