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テモテへの手紙第ー

悲しんでいても

第一テモテ5:9-16

夫や妻を亡くすという経験ほど、心を深く痛めることはそう多くありません。そして、そのような出来事が起きると、深い悲しみの中で人生のバランスを失い、信仰さえも見失ってしまいやすくなります。

もしかすると、エペソのやもめたちも、そのような誘惑に直面していたのかもしれません。

あるやもめたちは悲しみと孤独から再婚を望みましたが、ノンクリスチャンの男性と結婚してしまいました。その結果、イエス様に背を向けてしまい、夫の偶像を拝むようになってしまったのです(テモテへの手紙第一5:11-12節)。

また他のやもめたちは、教会からの経済的援助を受けていながらも怠けてしまい、うわさ話やおせっかいに時間を費やしていたようです(13節)。

このような事情があったからこそ、パウロはテモテにこう語ったのです。

ですから、私が願うのは、若いやもめは(クリスチャン)と結婚し(第一コリント7:39)、子を産み、家庭を治め、反対者にそしる機会をいっさい与えないことです。(テモテへの手紙第一5:14)

パウロの指示は、私たちにもどのように当てはまるのでしょうか。現代では、そのような言葉が男尊女卑的に聞こえることがあるかもしれません。女性の目的は、自分の家庭だけに限定されるべきなのでしょうか。決してそうではありません。

コリントの女性たちは、エペソの女性たちが陥ったような罪に落ちていなかったため、パウロは彼女たちにシングルの生活を勧めました。なぜなら、彼女たちは独身であることで、より集中してイエス様に仕えることができたからです。(第一コリント7:32〜40)

おそらくパウロの願いは、やもめたちが自分の悲しみに支配されないことでした。彼は、彼女たちがその悲しみの中で愚かな決断をすることなく、信仰を捨ててしまわないようにと願っていたのです。なぜなら、もし彼女たちがその悲しみに支配されてしまえば、自分の人生を無駄にしてしまうからです。

だからパウロは彼女たちに語りました。「あなたは今、深い悲しみの中にいるかもしれません。しかし、あなたの人生はまだ終わっていません。神様はあなたのために、なお良い計画を持っておられます。それを忘れないでください。

愚かな決断を避け、あなたの人生を無駄にしないでください。むしろ、神様があなたに与えておられる目的を果たしなさい。」

パウロは若いやもめたちのことを考えていましたが、年配のやもめたちのことも心に留めていました。彼は、良い行いによって認められているやもめたちだけを支えるように教会に勧めていました。

教会は、自分勝手に生きているやもめたちを支えるべきではありませんでした。むしろ、やもめたちが悲しみの中にあっても、神様の彼女たちのための目的を思い出し、神様に仕え続けるならば、教会はそのような人をこそ支えるべきなのです。

では、あなたはどうでしょうか。悲しみの中で、自分のことだけを考えてはいませんか。その悲しみによって、愚かな決断をしてしまってはいませんか。その痛みのゆえに、神様から心が離れてしまってはいませんか。

神様があなたを愛しておられることを思い起こしましょう。あなたが若くても、年を重ねていても、神様はあなたのために良いご計画を持っておられます。

だからこそ、その悲しみのただ中で、イエス様を仰ぎましょう。イエス様が、あなたのために今もご計画を持っておられることを覚えていましょう。神様がその目的を明らかにしてくださるように祈りましょう。毎日、神様と共に歩みましょう。

そうすれば、すべての慰めと平和の神は、あなたと共におられ、あなたを癒やしてくださいます。

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