私は、この手紙の著者がこの手紙をどのように締めくくっているかが大好きです。
永遠の契約の血による羊の大牧者、私たちの主イエスを、死者の中から導き出された平和の神が、あらゆる良いものを持って、あなたがたを整え、みこころを行わせてくださいますように。
また、御前でみこころにかなうことを、イエス・キリストを通して、私たちのうちに行ってくださいますように。
栄光が世々限りなくイエス・キリストにありますように。アーメン。(へブル人への手紙13:20-21)
クリスチャンとして歩む中で、私たちはしばしば神様の恵みを忘れ、自分の力で頑張らなくてはならないと思ってしまいます。
つまり、試練が訪れたとき、私たちは自分の力で耐え忍ばなくてはならないと思い、根性で信仰を保ち、自分の努力だけで自分自身を清めようとしてしまうのです。
しかし、この手紙の著者は、私たちに基本的な真理を思い起こさせてくれます。それは、これらすべてのことを、神様の恵みによって行うのだということです。
イエス様が十字架にかかり、私たちの罪の罰を受けてくださったゆえに、私たちは神様から義と認められます。そして、イエス様をよみがえらせた神様の力は、今も私たちのうちに働いています。
神様はご自身の力で、あらゆる良いものをもって私たちを整えてくださり、私たちはそのおかげで神様の御心を行うことができるのです。
そして、神様は日々、私たちのうちにみこころにかなうことを行っておられます。
私たちは独りぼっちではありません。
私たちは神様の恵みによって救われました。そして、毎日、神様の恵みによって歩んでいるのです。
あなたは、どのように人生を歩んでいるでしょうか。
神様の御心に従おうとして、自分の力や知恵だけに頼って疲れ果てていませんか。
罪や欠点を変えられず、落胆しているでしょうか。
あなたが神様の恵みによって救われたことを、どうか覚えていてください。
その恵みは、あなたの救いだけのためではありません。
神様はその恵みによって、ご自身の計画に従ってあなたを変えてくださいます。
あなたは独りぼっちではありません。
ですから、自分の力だけで生きようとしないでください。
むしろ、毎日、神様の恵みに身を委ねて、クリスチャンとしての歩みを続けましょう。
恵みがあなたがたすべてとともにありますように。(25)
