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ヤコブの手紙

私たちが何に信頼を寄せるか

ヤコブの手紙1:9-12

私たちは何に、また誰に信頼を寄せるでしょうか。試練が訪れると、その答えは明らかになります。

多くの人々は自分の財産に信頼を寄せます。彼らは、お金こそがすべての問題の解決策だと思っています。だから、お金を持つ者は問題を解決するために多くの財産を費やし、持たない者は苦しみ、お金を切望します。

しかし、そのような人々は二心を抱く者です(8)。彼らは神様の知恵を求めるかもしれませんが、実際には神様ではなく財産に頼っています。

だからヤコブはこう言いました。

身分の低い兄弟は、自分が高められることを誇りとしなさい。富んでいる人は、自分が低くされることを誇りとしなさい。

富んでいる人は草の花のように過ぎ去って行くのです。太陽が昇って炎熱をもたらすと、草を枯らします。すると花は落ち、美しい姿は失われます。

そのように、富んでいる人も旅路の途中で消えて行くのです。(ヤコブの手紙1:9-11)

試練の時、お金のない人々がお金を切望するのは当然のことです。なぜなら、彼らはお金こそが問題の解決策だと考えているからです。

しかし、ヤコブは言います。「この世の富や高い地位ではなく、キリストにあるあなたの地位と天に蓄えられた富こそ、真に価値のあるものです。

だから、試練に直面するとき、この世のものではなく、永遠のものに目を留めましょう。

そして、あなたが持っている物に満足しなければなりません。なぜなら、あなたにお金があってもなくても、神様はあなたと共におられ、あなたを助けてくださるからです。」

へブル人への手紙の著者も同じようなことを言いました。

金銭を愛する生活をせずに、今持っているもので満足しなさい。主ご自身が「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」と言われたからです。

ですから、私たちは確信をもって言います。「主は私の助け手。私は恐れない。人が私に何ができるだろうか。」(へブル書13:5-6)

その反面、ある金持ちが試練のゆえに絶望し、なぜそんな問題があるのかと疑問に思うのは自然なことです。彼らは神様に見捨てられたのではないかと考えます。

けれども、ヤコブは金持ちに言います。「あなたの低くされることから学びなさい。自分の富は試練からあなたを救うことはできません。あなたの富はいつか消え去るものです。だから、その試練を通して、本当に大切なものに目を向けなさい。

この世のものに頼らず、神様に頼りなさい。神様だけがあなたを救うことができるのです。」

そして、ヤコブは金持ちと貧しい人々に言います。

試練に耐える人は幸いです。耐え抜いた人は、神を愛する者たちに約束された、いのちの冠を受けるからです。(12)

簡単に言えば、試練によって揺らいではなりません。

あなたの信仰が揺らぎ、この世のものを求めてはなりません。そのようなものに頼ってはなりません。この世の富はいつか消え去るのです。

しかし、あなたは永遠のものを待ち望んでいるのです。つまり、あなたは天国と永遠の報いを得るのです

あなたはどんな試練に直面しているでしょうか。あなたは何に焦点を当てているでしょうか。あなたは何に信頼を寄せているでしょうか。お金でしょうか。それとも神様でしょうか。

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