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ヨハネの手紙第一

サタンが私たちに売ろうとするもの

ヨハネの手紙第一2:18-25

サタンを吠えるライオンとして考えるのは簡単なことです。また、私たちはしばしばサタンを、私たちを滅ぼそうとする者として想像します。

もちろん、サタンがそのように見える時もありますが、羊のように見える時もあります。特に、この世に現れるとき、反キリストは羊のように見えるでしょう。

「反キリスト」という言葉を聞くと、私たちはこの世を荒らす恐ろしい者を思い浮かべるかもしれません。もちろん、彼はそのような存在です。けれども、この世を荒らす前に、彼はキリストのように見えるでしょう。彼はこの世に平和と救いを約束します。

彼はまだこの世に現れていませんが、長い歴史の中で、ヨハネの時代にもさまざまな反キリストたちが現れました。

最初は彼らが親切で、教会を祝福する者に見えましたが、最終的には教会に毒を広げたため、彼らは追い出される必要がありました。

ヨハネは彼らについてこう言いました。

彼らは私たちの中から出て行きましたが、もともと私たちの仲間ではなかったのです。

もし仲間であったなら、私たちのもとに、とどまっていたでしょう。しかし、出て行ったのは、彼らがみな私たちの仲間でなかったことが明らかにされるためだったのです。(ヨハネの手紙第一2:19)

彼らはどんな「毒」を広げたのでしょうか。今なお、その毒はこの世に広まり続けています。それは、イエス様を否定することです。

日本は事情が異なるかもしれませんが、アメリカでは、多くの人々が「神様を信じる」と言います。そして、もしあなたが「私は神様を信じています」と言っても、彼らは全く気にしません。

けれども、もしあなたが「イエス様だけが神です」と主張すると、彼らは非常に怒るでしょう。

しかし、ヨハネはこう言います。

偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。御父と御子を否定する者、それが反キリストです。

だれでも御子を否定する者は御父を持たず、御子を告白する者は御父も持っているのです。(22-23)

言い換えると、イエス様を否定するなら、神様を信じると主張することはできません。なぜなら、イエス様を否定することは、神様を否定することだからです。どうしてでしょうか。それは、イエス様ご自身が神だからです。

イエス様の時代、ユダヤ人たちはそれを理解できませんでした。つまり、神様が約束されたメシアが神であるということです。

ところで、ギリシャ語では、「キリスト」とは「メシア」を意味します。キリストは名前ではなく、肩書です。その広い意味は「王と救い主」です。

とにかく、ユダヤ人たちがキリストが神であることを理解していなかったために、イエス様が「もしキリストがダビデの子であるなら、なぜダビデはキリストを主と呼ぶのか」と尋ねると、彼らは答えることができませんでした。(マタイ22:42、45)

その答えは、人間として、キリストはダビデの子であり、同時にキリストご自身が神であるということです。(ヨハネ8:58、10:30-33)

しかし、多くの人々は故意にその真理を否定します。彼らはイエス様を善良な人、預言者、または神の子と呼びます。

もちろん、イエス様についてそう言うことは正しいです。けれども、それだけではありません。イエス様は永遠から永遠まで神なのです。それを否定する者は、まさにサタンが売る毒を飲み込んでいます。

だからこそ、ヨハネはこう言います。

あなたがたは、初めから聞いていることを自分のうちにとどまらせなさい。もし初めから聞いていることがとどまっているなら、あなたがたも御子と御父のうちにとどまります。

これこそ、御子が私たちに約束してくださったもの、永遠のいのちです。(24-25)

最終的な質問は、「あなたがたはキリストについてどう思いますか。彼は誰の子ですか。」

あなたの永遠の運命は、その答えに基づいています。(マタイ22:42)

あなたはどう思いますか。

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