モーセが生まれたのは、このような時でした。彼は神の目にかなった、かわいい子。。。(使徒の働き7:20)
「彼は神の目にかなった、かわいい子です。」
「かわいい」、または、「美しい」という言葉は新約聖書には二回だけ登場します。どちらの箇所も、モーセに関する記述です。
おそらく、著者たちは旧約聖書のギリシャ語訳を用いて、出エジプト記を引用したのでしょう。出エジプト記2章2節には、モーセの両親が彼を「美しい子」だと見たことが記されています。
もちろん、多くの親は自分の子どもを「かわいい」「美しい」と感じるでしょう。
しかし、ルカによれば、神様もモーセをそのように見ておられました。
とはいえ、神様はモーセの外見だけをご覧になっていたわけではないでしょう。神様は、愛と恵みのまなざしでモーセをご覧になっていたのだと思います。
神様はモーセのすべてをご存じでした。神様はモーセの弱さと劣等感をよく知っておられました。(出エジプト記4:10)
神様はモーセの短気を知っておられました。神様は、モーセが人を殺すことさえ知っておられました。(出エジプト記2:12)
それでも、神様は「この子は美しい」と言っておられました。
私にとって驚くべきことは、神様が私の弱さと失敗と罪を見て、それでも「あなたを選ぶ。あなたは私の目には美しい子です」と言われることです。
それは、恵みに満ちたまなざしです。
それは私たちの天のお父さんの目です。
