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ダニエル書2

正直さ

少し話をバビロンとダニエルに戻しましょう。

ダリヨスという人物が王として治めました。このダリヨスは、エズラ記6章に登場するダリヨスとは異なります。

実は、ダニエル書におけるダリヨスが誰であるかについては議論が続いています。

ダリヨスはクロス王の別名である可能性があります。また、ダリヨスはグバルという人物かもしれません。グバルはクロス王の治世において、バビロンの知事を務めていました。

いずれにしても、ダニエルが他の大臣や太守よりも際立って優れていたため、ダリヨスは彼を任命して全国を治めさせようと考えました。(3節)

けれども、他の大臣や太守たちは全く喜ばなかったことでしょう。おそらく、彼らはユダヤ人がそのような地位に就くことを受け入れられなかったのです。

そのため、彼らはダニエルを非難する理由を探しましたが、何も見つけることができませんでした。

4節にはこのように書かれています。

何の口実も欠点も見つけることができなかった。彼は忠実で、彼には何の怠慢も欠点も見つけられなかったからである。(ダニエル書6:4)

だから、彼らは言いました。

私たちは、彼の神の律法について口実を見つけるのでなければ、このダニエルを訴えるどんな口実も見つけられない。(5)

そして、彼らはダリヨスにこう提案しました。

今から三十日間、王よ、あなた以外に、いかなる神にも人にも、祈願をする者はだれでも、獅子の穴に投げ込まれると。(7)

なぜダリヨスが賛成したのか、私にはわかりません。

もしかすると、自分のプライドから賛成したのかもしれませんし、その律法によってバビロン人の忠誠をペルシャ側に移そうと考えたのかもしれません。

いずれにしても、彼はその提案を気に入り、その禁令の文書に署名しました。

では、ダニエルはその律法について聞いたとき、どう反応したでしょうか。いつものように、彼は一日に三回祈り続けました。

他の大臣や太守たちはそれを見つけると、すぐにダリヨスに報告しました。

ダリヨスはその知らせを聞いて、深くショックを受けました。彼はなんとかしてダニエルを救おうとしましたが、その律法を変えることができなかったため、最終的にダニエルを獅子の穴に投げ入れることとなりました。

この話をよくご存じかもしれません。神様は天使を送り、その獅子たちの口を塞がれたため、ダニエルは無事でいられました。それを見たダリヨスは、ダニエルをその穴から救い出し、ダニエルを非難した者たちとその家族を獅子の穴に投げ込みました。

この物語で私が最も感動したのは、ダニエルの正直さと忠実さです。大臣や太守たちはダニエルの生活を注意深く調べましたが、何一つ非難できる点を見つけることができませんでした。

彼は忠実で、怠慢も欠点もありませんでした。そして、神様に従うか、信仰を妥協するかを選ばなければならない場面でも、彼はためらうことなく神様を選びました。

あなたはいかがでしょうか。周囲の人々はあなたについて、そのように語ることができるでしょうか。また、プレッシャーがかかったとき、信仰を妥協するでしょうか。

それとも、ダニエルのように神様に忠実に仕え続けるでしょうか。

私たちもダニエルのように、正直さと忠実さを持って神様に従いましょう。