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ヘブル人への手紙

もうしばらく。。。

神様は私たちに楽な人生を約束されたことはありません。むしろ、イエス様は、私たちが試練に直面することを語られました。また、イエス様によれば、私たちが主に従うなら、ある人々に憎まれることもあるのです。

今、あなたはまだそれを経験していないかもしれません。けれども、この手紙の最初の読み手たちは、まさにそのような困難に直面していました。

彼らは人々の前で迫害を受け、辱められました。ある者は牢に入れられ、持ち物も奪われました。

彼らは最初、その試練に耐え抜いたのです。

でも、彼らは揺れ始め、倒れそうになったため、この手紙の著者は彼らを励ましました。

「あきらめてはいけません。今まで耐えた試練を無駄にしてはいけません。頑張りなさい。頑張れば、あなたは必ず報いを得ますから。」(へブル人への手紙10:32-35)

そして、彼は彼らにこう語りかけます。

あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは、忍耐です。「もうしばらくすれば、来たるべき方が来られる。遅れることはない。」(36-37)

「もうしばらく。。。」

その言葉は私の心に深く響きます。

もうしばらく待てば、あなたの試練は消え去ります。

もうしばらく待てば、イエス様は再びこの世に来られます。

そして、あなたの苦しみは霞のように消えてゆきます。イエス様の御顔を仰ぐとき、あなたの苦労は遠い記憶のようになるでしょう。

その日まで、私たちはどうすればよいのでしょうか。

わたしの義人は信仰によって生きる。(38)

簡単に言えば、私たちは神様を信じ続けなければなりません。神様が約束を守られることを、揺るがず信じ続けなければなりません。すべてが崩れ落ちるように思える時でも、その信仰こそが、私たちに生き続ける希望を与えるのです。

しかし、もし私たちが恐れて退き、疑いながら歩むなら、神様から称賛されることはありません。そうした歩みでは、神様を喜ばせることができないのです。(38)

それでも、この手紙の著者は、読み手たちに対して自らの確信をはっきりと語ります。

しかし私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。(39)

あなたはどんな苦しみを体験しているでしょうか。どんな疑いと戦っているでしょうか。

その苦しみや疑いから目を背けましょう。それらに囚われてしまうと、私たちは恐れて退いてしまいます。ところが、実のところ、それらは一時的なものにすぎません。

だからこそ、私たちはイエス様に目を向けるのです。イエス様の忠実さと愛を心に刻み続けましょう。

そうすれば、

神様の栄光と恵みが照り輝くと、
この世の試練や困難は、不思議と微かに映ります。

ーーヘレン・レンメル