カテゴリー
コリント人への手紙第二

真のリーダー(2)

この前、私はリーダーの特徴について話しました。この箇所では、さらにいくつかのリーダーの特徴を見ることができます。

1.真のリーダーは思うべき限度を超えて思い上がらず、自分自身を慎み深く考えるべきです。(ローマ12:3)

言い換えると、リーダーは、自分自身をキリストのしもべとして正しく判断し、謙遜を持って、自分の得手不得手を理解することが大切です。

パウロを批判したリーダーたちについて、パウロはこう言いました。

私は、たとえ取るに足りない者であっても、あの大使徒たちに少しも劣るところはなかったのですから。(コリント人への手紙第二12:11)

パウロは、自分自身をよく理解していました。彼はキリストによって召された使徒でした。彼は、しるしと不思議と力あるわざによって、自身の使徒としての資格を証明しました。

それに、彼は多くの教会を設立しました。そして、印象的な説教者ではなかったにもかかわらず、彼の言葉には神様の力が伴っていました。

それでも、パウロは自分自身を使徒の中で最も小さい者と呼びました。なぜなら、彼はかつて教会を迫害したからです。(第一コリント15:9)

また、彼は自らの弱さを認め、自分の力では何も成し遂げることができないことをも受け入れました。(第二コリント12:7-10)

真のリーダーは、自分自身をそのように捉えるべきです。彼らはキリストにあって、自身が何者であるかを正しく認識しなければなりません。また、人生やミニストリーにおいて、神様の恵みを必要としていることを謙虚に認めるべきです。

2.真のリーダーは、人々を心から愛します。決して人々を利用することはありません。

パウロはこう書きました。

私は、あなたがたのところに三度目の訪問をする準備ができていますが、あなたがたに負担はかけません。私が求めているのは、あなたがたが持っている物ではなく、あなたがた自身なのです。

子が親のために蓄える必要はなく、親が子のために蓄えるべきです。私は、あなたがたのたましいのために、大いに喜んで財を費やし、自分自身を使い尽くしましょう。

私があなたがたを愛すれば愛するほど、私はますます愛されなくなるのでしょうか。(14-15)

パウロは、コリントの人々の最善を願いました。そして、霊的な親のように、大きな代価を払わなければならなくても、彼らが霊的に成長することを望みました。真のリーダーとは、そのように考えるものです。

3.真のリーダーは、常に誠実に行動します。

しかし、一部のコリントの人々は、パウロが彼らを欺き、搾取していると非難しました。皮肉なことに、その理由は、パウロが自分のミニストリーを支えるために彼らの金銭を受け取らなかったことでした。

なぜ彼らがそのように言ったのかは分かりません。もしかすると、彼らはこう考えたのかもしれません。

「パウロは、自分のミニストリーのために金銭を必要としないと言っていたのに、今はエルサレムの人々のために献金を募っている。それは矛盾しているのではないか。」

けれども、パウロは自身の人生、そしてコリントの人々に送った代表者たちの生き方を示すことで、その誠実さを証明することができました。(17-18)

すべてのリーダーが、そのようにできたら素晴らしいのに。

4.真のリーダーは、教会の人々の罪を悲しみ、その問題に向き合います。

パウロの懸念は、コリントの人々の罪を厳しく扱わなければならないことでした。彼はそれを望んではいませんでしたし、心を痛めましたが、しかし、その責任を果たす覚悟を決めました。(20-21)

真のリーダーは、そうすべきです。彼らは罪を目にすると、それを無視することはできません。

パウロはそのようなリーダーでした。あなたはどうでしょうか。

カテゴリー
コリント人への手紙第二

真のリーダー

このパウロと偽使徒の話から、私たちは真のリーダーの特徴を学ぶことができます。つまり、真のリーダーは何をすべきか、何を避けるべきかということです。

1. 真のリーダーは、自分自身を誇る必要がありません。

パウロが自らを誇ったのは、コリントの人々の弱さのためでした。彼らは偽使徒の資格に過剰に感動していたのです。

パウロは何度も、自分を誇りたくないと語っていました。それでも、コリントの人々の尊敬を得るために、彼は偽使徒と同じように、自身の資格について語らざるを得ませんでした。

しかし、通常の状況では、真のリーダーはそのような行動をとるべきではありません。

真のリーダーは、自分の才能や賜物、そしてミニストリーのすべてがイエス様から与えられたものであることを認めます。だからこそ、彼らは誇ることなく、謙遜な態度をもって人々を導くのです。

2. 羊が罪を犯したとき、真のリーダーはその羊を厳しく戒めなければならないかもしれません。けれども、そのリーダーは暴力を振るわず、羊の弱さにつけ込むことはありません。

その一方で、偽使徒たちはコリントの人々を「奴隷にして、食い尽くし、強奪し、その頭をたたきました。」(コリント人への手紙第二11:20)

残念ながら、今もなお、あるリーダーたちは自分の立場を乱用しています。しかし、パウロによれば、真のリーダーは自分に反対する人々を柔和に教え導きます。(第二テモテ2:25)

3. 真のリーダーは羊を心から愛しています。(28-29)

だから、リーダーは信仰の弱い人を励まします。私たちの大祭司イエス様のように、リーダーたちは羊の弱さに共感します。(へブル書4:15)

そして、誰かが羊をつまずかせたら、リーダーはイエス様のように憤ります。(マルコ9:42)

4. 真のリーダーはいろいろな苦しみを自ら望んで耐えます。

パウロは豪華な人生や快適な生活を求めませんでした。むしろ、パウロは迫害や様々な困難、眠れぬ夜や飢え渇きを経験しました。(23-27)

これらは真のリーダーの特徴です。

あなたは教会のリーダーでしょうか。牧師でしょうか。日曜学校の先生でしょうか。バイブルスタディーのリーダーでしょうか。

あなたはパウロのようなリーダーでしょうか。