ネヘミヤはエルサレムの崩れた城壁の修理について考えた時、それがどれほど大きな仕事になるかを理解しました。けれども、その仕事は非常に重要でした。その城壁が崩れている間、エルサレムは敵の攻撃に対して脆弱になってしまうからです。
エルサレムに到着してから3日間休みましたが、すぐに彼は城壁を調査しました。そして、ユダヤ人たちに城壁を修理する計画を伝えました。
ネヘミヤの言葉を聞き、王の支援について知ったユダヤ人たちは励まされました。そこで、彼らは一緒に城壁を建て直し始めました。
この箇所から私たちは何を学ぶことができるでしょうか。
まず一つ目は、エルサレムの城壁のように、私たちにも崩れた霊的な城壁が存在するということです。その城壁が崩れている間、私たちはサタンの攻撃に対して脆弱になります。
サタンは私たちを憐れむことはありません。なぜなら、私たちがクリスチャンになった瞬間に、彼の敵になるからです。だから、彼は私たちが倒れ、神様から離れるように私たちの弱い点を攻撃します。
短気な人もいれば、欲望と戦う人もいます。相手を許せない人もいれば、苦々しい心を抱える人もいます。これらは霊的な城壁の崩壊にあたります。もしクリスチャンとして完全になりたいなら、その城壁を修理しなければなりません。
ネヘミヤのように、私たちは神様の御言葉によって私たちの人生を照らし、崩れたところを調べなければなりません。どの誘惑に私たちは負けることが多いのでしょうか。サタンはどこで私たちを攻撃してくるのでしょうか。
サタンは愚かではありません。彼は私たちの強い部分を攻撃するのではなく、弱い部分を狙います。だからこそ、自分の城壁を調べて弱い部分を特定する必要があります。
二つ目は、王様が私たちの味方であり、城壁を修理するために必要な道具を与えてくださるということです。ペテロはこう言いました。
というのは、私たちをご自身の栄光と徳によってお召しになった方を私たちが知ったことによって、主イエスの、神としての御力は、いのちと敬虔に関するすべてのことを私たちに与えるからです。(第二ペテロ2:3)
三つ目は、もちろん神様は私たちの味方ですが、私たちはクリスチャンの兄弟姉妹と協力し、一緒にその崩れた城壁を修理するべきだということです。ヤコブはこう書きました。
ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。(ヤコブ5:16)
つまり、私たちは互いに助け合うべきです。信頼できるクリスチャンを見つけて、自分の戦いを分かち合いましょう。彼らの祈りを求めましょう。また、彼らのためにも祈りましょう。
そうすれば、あなたたちの霊的な城壁は徐々に建て直されていくでしょう。
