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ダニエル書

人間と共に歩まれる神

聖書の中では、この箇所は有名な預言の一つです。神様はネブカデネザルにバビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマの帝国の将来を示されました。

神様がネブカデネザルにはっきりと教えたことは、これらの王国や帝国がどれほど素晴らしくても、それらは一時的なものであるということです。

これらの国々は神様の国と比べることはできません。なぜなら、神様の国がそれらを一掃し、神様の国は永遠に続くからです。

この預言は非常に興味深いですが、ネブカデネザルのカルデヤ人(つまり、占星術師)の言葉もまた注目に値します。

ネブカデネザルは彼らに、夢の意味だけでなく夢の内容そのものを知らせるよう命じました。夢の内容を知らせることができなければ、ネブカデネザルは彼らの解釈を信じることはできないからです。

そのカルデヤ人たちはこの要求を聞いて、不満を漏らしました。

この地上には、王の言われることを示すことのできる者はひとりもありません。どんな偉大な権力のある王でも、このようなことを呪法師や呪文師、あるいはカルデヤ人に尋ねたことはかつてありません。

王のお尋ねになることは、むずかしいことです。肉なる者とその住まいを共にされない神々以外には、それを王の前に示すことのできる者はいません。(10-11)

バビロン人たちは多くの神々を信じていましたが、その神々にアクセスすることはできませんでした。彼らはこう言いました。「私たちの神々は人間とその住まいを共にしない」。

しかし、ダニエルの神様は人間と共に歩まれる神です。

ネブカデネザルはバビロンの知者たちを全て殺すよう命じました。

ダニエルはその命令を聞き、神様に祈る時間を求めました。神様はダニエルの祈りを聞き届け、ネブカデネザルの夢とその意味を教えてくださいました。

そして、ダニエルは神様をほめたたえました。

神の御名はとこしえからとこしえまでほむべきかな。知恵と力は神のもの。神は季節と時を変え、王を廃し、王を立て、知者には知恵を、理性のある者には知識を授けられる。

神は、深くて測り知れないことも、隠されていることもあらわし、暗黒にあるものを知り、ご自身に光を宿す。私の先祖の神。私はあなたに感謝し、あなたを賛美します。

あなたは私に知恵と力とを賜い、今、私たちがあなたに請いねがったことを私に知らせ、王のことを私たちに知らせてくださいました。(ダニエル書2:20-23)

ダニエルと共に歩まれた神様は、私たちとも共に歩まれるお方です。イエス様は「インマヌエル」、つまり「私たちと共におられる神」です。

ですから、神様が遠く離れておられる神ではないことを忘れないようにしましょう。

私たちが問題に直面する時、ダニエルのようにへりくだり、神様を求めましょう。神様がダニエルと共におられたように、私たちとも共におられます。