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エペソ人への手紙のデボーション

自分が悪いクリスチャンだと思っているのか?

パウロがどのように自分を見なしていたかは、興味深いことです。

第一コリント15:9では、パウロは自分を「使徒の中では最も小さな人です」と呼びました。

エペソ3:8では、彼はさらにこう言います。「私はすべての聖徒たちのうちで最も小さな者です。」

(「聖徒」とは、「とても聖いクリスチャン」ではなく、「神に属する人」を意味します。ですから、パウロが意図したのは、「私はすべてのクリスチャンたちのうちで最も小さな者です」ということです。)

第一テモテ1:15では、パウロはそれ以上のことを言います。「私は罪人のかしらです。」

注目すべき点があります。パウロは「私は使徒の中では最も小さな人でした」や「私はすべての聖徒たちのうちで最も小さな者でした」、また「私は罪人のかしらでした」とは言いませんでした。

「でした」ではなく、「です」と言ったのです。

現代だったら、パウロがそんなことを言ったとしたら、多くの人はこう言うかもしれません。「パウロ、自分についてそんなことを言ってはいけません。もっと自己肯定感を持たなくては。」

でも、その謙遜な態度ゆえに、パウロは自分が受けた恵みに驚いていました。毎日、その恵みを思い起こすたびに、彼はその不思議さに心を打たれました。きっと、そのたびに涙ぐんだことでしょう。

彼は、天の父に近づくことができるという事実に驚きました。

彼は、神様の代表として人々に福音を伝える権利が与えられたことに驚きました。

だからこそ、彼は大いに喜んだのです。

あなたは、自分が悪いクリスチャンだと思うでしょうか。あなたは、自分が「クリスチャン」と呼ばれることにふさわしくないと思っているでしょうか。

確かに、あなたはふさわしくない人です。私も、ふさわしくない人です。

でも、どうか恥じ入らないでください。

むしろ、自分の惨めさを見つめながら、もう一度神様の恵みに目を向けて、あなたが受けたものを喜びましょう。すなわち、赦し。神様に近づく権利。神様のために周りの人々に触れる使命。そして、永遠の遺産。

そして、愛に根ざし、愛に基礎を置いているあなたがたが、すべての聖徒たちとともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに超えたキリストの愛を知ることができますように。

そのようにして、神の満ちあふれる豊かさにまで、あなたがたが満たされますように。(エペソ人への手紙3:17-19)