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列王記第二

不従順、殺人、敗北

イザヤ書から少し休憩して、列王記第二に戻りましょう。

イザヤが書いた時、何が起こっていたのでしょうか。

一言で言うと、北イスラエル王国は滅亡寸前の状態にありました。

ヤロブアム二世王が亡くなると、イスラエルの繁栄はすぐに終わりました。

その後の32~33年間に、イスラエルには5人の王がいました。

一人は6か月治め、次は1か月治め、次は10年治め、さらに次は2年間治め、最後の王は20年間治めました。

つまり、イスラエルは非常に不安定な王国だったのです。

その時代にイスラエルでは三つの重要な出来事が目立ちました。

一つ目は不従順です。

列王記の著者は4人の王のことをほぼ同じ言葉で説明しています。その5人目の王についてはほとんど何も書かれていませんが、おそらく1か月しか治めなかったためでしょう。

けれども、4人の王については、「彼らは主の目の前に悪を行ない、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪を離れなかった」と記されています。

つまり、イスラエル人は自分が好きなように神々を礼拝し、神様の律法を拒絶し、自分の目に正しいと見えることを行っていたのです。

その結果、二つ目の出来事が起こります。それは殺人です。

この5人の王のうち4人が暗殺されました。

その中で息子が王となったのはたった一人でしたが、彼も2年間しか治められませんでした。そのため、その「王朝」はわずか12年間しか続きませんでした。

そういう状態だったため、誰も王を尊敬せず、その結果、無政府状態に陥りました。

三つ目の出来事は敗北です。

アッシリヤという国がイスラエルを攻め始めました。

最初に、イスラエルはアッシリヤに貢物を納めなければなりませんでした。しかし、すぐにアッシリヤはイスラエルの町を占領し、その住民をアッシリヤに捕らえ移しました。

私たちは何を学ぶことができるのでしょうか。

私たちが神様に背を向け、自分の道を行けば、それは混乱と敗北に導くのです。

アメリカはその例の一つです。離婚率や貧困率、犯罪率が高く、暴力や児童虐待の話をよく耳にします。

けれども、日本でもさまざまな問題が見られます。

他国と比べても日本の自殺率は非常に高いです。昨年、日本では2万5千人が自殺しました。また、十代の子供の死因の主な原因も自殺でした。

日本の離婚率はアメリカの半分ほどですが、それでも27%にのぼります。

今年の児童虐待の事例は、昨年より32%も増加しました。

私たちが神様に背を向け、自分の目に正しいと思うことを行っているため、最終的に私たちの社会は深刻な状態に陥っているのです。

その結果、多くの人々は敗北し、打ち砕かれます。彼らの人生は罪によって壊され、闇の国の囚人となってしまうのです。

神様はイザヤにそのようなことについて警告されました。つまり、イスラエル人は神様に対して自分の目と耳を閉じたため、最終的に彼らの人生は滅びることになるのです。(イザヤ6:11-12)

あなたはどうでしょう。あなたも神様に背いて、人生が壊れていると感じてはいないでしょうか。

希望があります。もし神様に向かって悔い改めるなら、神様はあなたを赦し、癒してくださいます。

神様が望むのは、人々が滅びることではなく、命を見つけることです。それは一歩から始まります。

神様、私は自分の道を歩むことをやめます。どうか私の罪を赦してください。私はあなたの道を歩み始めたいのです。私の主となってください。

パウロはこう書いています。

もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。(ローマ10:9)