関係を保つためには、相手を信頼することが非常に大切です。そのため、神様は正直さを重んじておられます。
私たちが神様に祈るとき、神様は正直な態度を望まれます。また、神様は私たちが周りの人々に対して正直に話すことを求められます。
この箇所では、ゼデキヤ王とイスラエルの人々について語られる中で、神様がどれほど正直さを大切にしておられるかが示されています。
ここで、エゼキエルは一つのたとえ話を伝えます。このたとえ話では、大鷲が杉の木のこずえを取り、商人の町に植えました。その後、大鷲は地の種を取り、別の場所に植え、その種がぶどうの木に育ちました。
このたとえの意味は、バビロン(大鷲)がユダの王(エホヤキン)やその他の指導者たち(杉の木のこずえ)をバビロンに追放するということです。
その後、ネブカデネザルはエホヤキンの後任であるゼデキヤ(ぶどうの木)と同盟を結びました。その同盟において、ゼデキヤはネブカデネザルに仕えることを約束しました。
しかし、たとえ話の中で、もう一羽の大鷲が現れます。植えられたぶどうの木はその新しい大鷲から潤いを求めました。
この二番目の大鷲はエジプトを象徴しています。つまり、このたとえ話は、ゼデキヤがバビロンとの約束を破り、バビロンと戦うためにエジプトと同盟を結ぼうとしていたことを意味しています。
このため、神様はゼデキヤについて次のように言われました。
彼は誓いをさげすみ、契約を破った。彼は、誓っていながら、しかも、これらすべての事をしたから、決して罰を免れない。
それゆえ、神である主はこう仰せられる。わたしは生きている。彼がさげすんだわたしの誓い、彼が破ったわたしの契約、これを必ず彼の頭上に果たそう。(エゼキエル書17:18-19)
ゼデキヤは神様の名前によってネブカデネザルに仕えることを誓いましたが、神様の警告を無視して、その同盟を破り、エジプトに助けを求めました。
それだけでなく、ゼデキヤは神様とイスラエルとの契約をも破りました。つまり、彼は他の神々を礼拝し続けたのです。そのため、神様は「バビロンを通して裁きが来る」と告げられました。
あなた自身はどうでしょうか。約束をしたとき、その約束を確実に守りますか。それとも、すぐにその約束を破ってしまうでしょうか。正直さを大切にしていますか。
神様にとって正直さは非常に重要です。ですから、神様に対しても、周りの人々に対しても、正直に話すことを心がけましょう。
