イエス様の教えに対する弟子たちの反応は、非常に興味深いものがあります。
もし夫と妻の関係がそのようなものなら、結婚しないほうがましです。(マタイの福音書19:10)
要するに、「もし離婚できず、同じ人とずっと結婚していなくてはいけないのであれば、結婚しないほうが良い」ということです。「みじめな結婚よりも、独身の生活のほうがましです。」
もちろん、みじめな結婚よりも、独身の生活のほうがましですが、多くの人々はずっと独身でいる生活を望まないでしょう。だから、イエス様はこのように語られました。
そのことばは、だれもが受け入れられるわけではありません。ただ、それが許されている人だけができるのです。
母の胎から独身者として生まれた人たちがいます。また、人から独身者にさせられた人たちもいます。
また、天の御国のために、自分から独身者になった人たちもいます。
それを受け入れることができる人は、受け入れなさい。(11-12)
要するに、独身の生活で満足できる人は少ないということです。
ある人は「母の胎から独身者として生まれた」と言われています。例えば、生まれつきの身体的な不自由があるために、彼らにとって結婚生活を送るのは非常に困難な場合があります。
または、「人から独身者にさせられた」とする人もいます。おそらくイエス様は宦官について語られたのかもしれません。現代では宦官は存在しませんが、過去のトラウマが理由で結婚を望まない人もいます。
さらに、パウロのように、神の国のために独身生活を選ぶ人もいます。
イエス様は、「もしあなたが独身生活に満足できるなら、それでも良い」と語られました。
けれども、残念なのは、弟子たちや現代の多くの人々が、一生の結婚を「牢獄」のように感じていることです。英語圏では、「Ball and chain」というイメージが使われることがあります。
だから、彼らは結婚する気が進みません。しかし、そのような考え方のせいで、彼らは一生の結婚の喜びを逃してしまいます。神様が初めて結婚を造られたとき、夫婦のために幸せな生活を計画されました。
結婚は本来、素晴らしいものであるはずです。結婚が必ずしも「Ball and chain」であるわけではありません。
では、良い結婚の秘訣とは何でしょうか。
結婚の初めから、あなたと伴侶はお互いに腹を決めなくてはなりません。
まず、神様に対して柔らかい心を保つことを決意しなくてはなりません。
そして、伴侶に対して柔らかい心を保つことを決意しなくてはなりません。
神様に対して柔らかい心を保つなら、あなたたちが喧嘩するとき、神様はあなたたちの心に語り、平和をもたらしてくださいます。多くの場合、神様はあなたに(または伴侶に)「もうやめなさい。相手に譲りなさい。」と語られるでしょう。
さらに、神様はあなたたちに、どのように結婚を強めるかを教えてくださいます。また、どのように相手のニーズを満たすかを教えてくださいます。そして、どのようにもっと愛し合えるかを教えてくださいます。
もし伴侶に対して柔らかい心を保つなら、あなたは相手のことをもっと深く理解できるようになります。
相手の動機がわかり、相手をイライラさせる原因がわかり、相手を喜ばせる方法もわかるようになります。
もし、あなたが努力してこれらを学び、相手をイライラさせないようにするだけでなく、積極的に相手を喜ばせようとすれば、相手もあなたに対して同じようにしてくれるでしょう。
その結果、あなたたちはみじめな結婚ではなく、幸せな結婚を築き、本当に一体となることができます。
あなたは結婚をどのようにとらえるでしょうか。「Ball and chain」としてとらえるでしょうか。それとも、神様が意図された喜びで満ちたものとしてとらえるでしょうか。
