目に見えない神がご自身を私たちに現されなければ、私たちはその神について何も知ることはできません。
さらに、たとえ神がご自身を私たちに現されたとしても、私たちに理解できる心を与えてくださらなければ、その啓示を正しく認識することはできないでしょう。
これこそ、救いと恵みの神秘の一つです。私たちの目には神様は見えませんが、神様はご自身を現してくださいました。
そして、私たちは自分の知恵によって神様の啓示を理解することができませんでしたが、神様は御霊を通して私たちにその理解を与えてくださいました。
この箇所において、私たちはこの真理を知ることができます。
パウロは次のように問いかけました。
人間のことは、その人のうちにある人間の霊のほかに、いったいだれが知っているでしょう。
同じように、神のことは、神の霊のほかにはだれも知りません。(コリント人への手紙第一2:11)
結婚する前、私は婚約者にこう言いました。「私はあなたの思いを読み取ることはできません。だから、気になることがあれば、私に教えてください。」
人の思いを読み取ることは、とても難しいことです。彼らはいったい何を考えているのでしょうか。何を感じているのでしょうか。何を計画しているのでしょうか。
もし目に見える人の思いさえ読み取ることができないなら、どうして目に見えない神の思いを理解できるでしょうか。
人は自分の知恵によって神様とその計画を理解することはできません。
7~8節で、パウロはその例として神様の救いの計画を示しました。神様は初めからご自身の計画を知っておられましたが、人々はその計画を完全に理解することができませんでした。
神様はユダヤ人に儀式や預言者の言葉を通して救いの描写を示してくださいました。けれども、彼らはその描写を正しく把握することができませんでした。
だから、パウロは次のように語りました。
この知恵を、この世の支配者たちは、だれ一人知りませんでした。もし知っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。(8)
大祭司であったカヤパでさえ、その計画を理解することはできませんでした。皮肉なことに、カヤパは自分の言葉の意味を正しく把握していませんでした。彼はイエス様について次のように語りました。
一人の人が民に代わって死んで、国民全体が滅びないですむほうが、自分たちにとって得策だということを、考えてもいない。(ヨハネの福音書11:50)
ヨハネは後にカヤパの言葉を解説しました。
このことは、彼が自分から言ったのではなかった。
彼はその年の大祭司であったので、イエスが国民のために死のうとしておられること、また、ただ国民のためだけでなく、散らされている神の子らを一つに集めるためにも死のうとしておられることを、預言したのである。(ヨハネの福音書11:51-52)
神様がカヤパを通して預言されたのは、実に不思議なことです。けれども、パウロの次の言葉はまさにカヤパの姿を的確に描写しています。
生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。
それらはその人には愚かなことであり、理解することができないのです。御霊に属することは御霊によって判断するものだからです。(14)
カヤパは大祭司でしたが、もし誰かが「イエス様は人々の罪のために死ななければならない」と伝えていたなら、カヤパはその人を愚かだと思ったことでしょう。
なぜでしょうか。それは、聖霊様がカヤパのうちに住んでおられなかったからです。
しかし、聖霊様は私たちのうちに住んでおられます。だから、パウロは次のように語りました。
しかし、このことは、「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、人の心に思い浮かんだことがないものを、神は、神を愛する者たちに備えてくださった」と書いてあるとおりでした。
それを、神は私たちに御霊によって啓示してくださいました。御霊はすべてのことを、神の深みさえも探られるからです。(9-10)
また、
しかし私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神からの霊を受けました。それで私たちは、神が私たちに恵みとして与えてくださったものを知るのです。(12)
また、
「だれが主の心を知り、主に助言するというのですか。」しかし、私たちはキリストの心を持っています。(16)
私たちはすべてのことを理解できるでしょうか。もちろん、そうではありません。まだはっきりと見えないことがたくさんあります。神様は私たちの救いを明らかにしてくださいましたが、救いはなお神秘的なものです。
けれども、神様に近づき、霊的に成長するにつれて、神様は霊的な真理を教え、さらに多くのことを示してくださいます。(13)
だから、このように祈りましょう。
聖霊様、私があなたを知るように、また、あなたが整えてくださったことを知るように、私の心の目と耳を開いてください。
そのように祈れば、聖霊様は必ずご自身を現してくださいます。
