この箇所では、ソロモンは「よこしまな人」について話します。ある英語の翻訳では、「役に立たない人」と翻訳されます。
その人は自分のために生きて、どんな権力でも反対するので、神様に対しても、人間に対しても全然役に立たない人です。
聖書では、日本語の「よこしま」という言葉は、ヘブル語の「ベリアル」という言葉です。
ベリアルはサタンの名前の一つです。だから、「よこしまな人」は「ベリアルの子」です。
イエス様に対する悪意のあるユダヤ人に、イエス様はこう言われました。
あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。
悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。
彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。(ヨハネ8:44)
そんな人は、話すときにも、目くばせをしても、指でさしても、足で合図しても、悪い意図があります。ソロモンは神様がいつかそんな人を罰されると言います。
そして、ソロモンは神様が憎むものについて話します。
1. 高ぶる目。
彼らは高ぶって、人々を見下します。それに、彼らは神様をご覧になるとき、そむく態度を取ります。
C.S.ルイスは「プライドは最悪の罪」と言いました。なぜなら、プライドは人々の間に距離を置くし、神様と人間の間に距離を置くからです。
2. 偽りの舌。
多くの人々は偽りを軽く考えますが、神様にとっては、偽りは本当に深刻なことです。嘘をつく人は悪魔の子です。なぜなら、イエス様は「悪魔は偽りの父である」と言われるからです。
あなたはいつも真理を言うでしょうか。
3. 罪のない者の血を流す手。
アガサ・クリスティーのエルキュール・ポアロの口癖は「私は殺人に同意しない。」ということです。
けれども、神様は殺人に同意しないだけではなく、殺人を憎まれます。なぜなら、人が殺されたら、神様が大事にされるものが滅びるからです。
神様が私たちを造られたので、私たちにはすごい価値があります。
しかし、心に留めておきましょう。もしあなたが誰かを憎むなら、あなたの心の中で彼らを殺したようなものです(第一ヨハネ3:15)。
そうすると、あなたはサタンの道を行っています。なぜなら、彼は初めから人殺しだったからです。
4. 邪悪な計画を細工する心。
時々私たちは思わず罪を犯してしまいます。例えば、悪いことが起きるので、私たちは怒って、悪いことをしてしまいます。
もちろん、それでも、あなたの罪に言い訳はありません。しかし、神様にとって、あなたが悪いことをする計画を立てたら、それはより悪いです。
思わず罪を犯すのと、あえて罪を犯すのは別のものです。
5. 悪へ走るに速い足。
ためらわずに罪を犯す人もいます。彼らには全然良心がないみたいです。彼らは自分の良心を押さえつけ、彼らにとっては、罪は魅力的なものです。それに、彼らは罪を喜び、その罪について自慢します。
6. まやかしを吹聴する偽りの証人。
この人は隣人に関して嘘をつきます。彼らは人々を中傷して、その評判を汚します。噂をする人も評判を汚せます。
7. 兄弟の間に争いを引き起こす者。
神様は私たちを平和をつくる者として呼ばれます。けれども、平和を作りたいよりも、争いを引き起こしたい人がいます。彼らは噂したり、「あなたについて、だれだれさんが何を言ったか知っていますか?」と言ったりします。
彼らの目的は和解ではなく、その距離をもっと広げることです。神様はそのような態度が大嫌いです。
あなたはどうですか。このふるまいのリストにはあなたに関連があるでしょうか。悔い改めましょう。
あなたは神様の子供のようにふるまっているでしょうか。悪魔の子のようにふるまっているでしょうか。
