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サムエル記第二

誰も傷つけないでしょう?

この嘘によってだれも傷つけないだろう。

アマレク人がダビデにサウルの死について伝えたとき、彼はそう考えたのかもしれません。そのため、彼は真実を言わず、少し嘘をつきました。

もしかすると、彼はサウルが武器持ちに自分を殺すように頼むことに耳をしていたかもしれません。

おまえの剣を抜いて、それで私を刺し殺してくれ。(第一サムエル記31:4)

多分、そのアマレク人はこう思ったのかもしれません。

「もし私がダビデの敵であるサウルを殺したと言えば、報いを受けるかもしれません。

サウルはもう死んでいるでしょう。私の嘘によって誰も傷つけないでしょう。そして、もし私が利益を得ることができたなら、それで良いのではないでしょうか。」

ところが、ダビデの反応はアマレク人の予想通りではありませんでした。報いを得るどころか、そのアマレク人は殺されてしまいました。

ダビデはこう言いました。

おまえの血は、おまえの頭にふりかかれ。おまえ自身の口で、「私はに油そそがれた方を殺した」と言って証言したからである。(サムエル記第二1:16)

アマレク人の行動は誰を傷つけたでしょうか。結局、自分自身を傷つけました。

罪とはそのようなものです。罪は私たちを滅ぼします。小さい罪であっても、私たちを滅ぼしてしまいます。

アダムとエバも、アマレク人と同じように思ったかもしれません。「この果物を食べたら、誰を傷つけるでしょうか。」

しかし、結局彼らは、その罪によって死にました。

聖書にはこのように書かれています。

罪から来る報酬は死です。(ローマ 6:23)

罪が大きくても、小さくても、関係ありません。その結果は同じです。すべての罪の結果は死です。

ですから、自分自身を欺かないでください。「小さい罪だから、誰も傷つけないでしょう?」と言ってはいけません。神様は罪を深刻に考えておられるので、私たちもそのように考えるべきです。

ペテロはこのように書きました。

従順な子どもとなり、以前あなたがたが無知であったときのさまざまな欲望に従わず、あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい。

それは、「わたしが聖であるから、あなたがたも、聖でなければならない」と書いてあるからです。(第一ペテロ1:14-16)