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ヨハネの黙示録

決してのけ者にされない私たち

多くの人が、のけ者にされた経験を持っているのではないでしょうか。

高校生の時、私は級友たちに近づいたところ、一人にこう言われました。「どうしてここに来ているの?出て行け!」

フィラデルフィアの教会のクリスチャンたちも、似たような問題に直面していました。スミルナの教会と同様に、彼らはユダヤ人たちにのけ者とされ、会衆に入ることが許されませんでした。

しかし、イエス様は彼らにこう言われました。「私は、ダビデの鍵を持っている者です。」(黙示録3:7)

言い換えれば、「神様がダビデとその子孫に永遠の国を約束されましたが、その国の鍵を持っているのは私です。私において、その約束は実現されます」という意味です。

そして、イエス様は続けて語られました。「私はあなたのために門を開きました。ですから、ユダヤ人たちはあなたの入るのを阻むことができません。実のところ、彼らは本当のユダヤ人ではありません。むしろ、サタンの会衆に属する者たちです。

あなたがたは、私を信じることによって、真のユダヤ人となりました。そして、いつか彼らはその真理を認めることになるでしょう。」(黙示録3:7〜9)

その後、イエス様は彼らにこう言われました。

あなたは忍耐についてのわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る。(黙示録3:10)

私は以前言いましたが、たぶん、私たちは最後の反キリストと向き合わなくてはならないでしょう。

けれども、教会の中には、この一節を読んで違う結論に至る人もいます。彼らは、試練の前にイエス様が私たちを天国に連れていかれると考えます。

しかし、二つの理由で、私はその意見に同意できません。

最初の理由は、たくさんの聖書の箇所によれば、私たちが反キリストと向き合い、大きな患難を経験しなくてはならないということです。

二つ目は、イエス様がフィラデルフィアのクリスチャンたちに語られたということです。そして、イエス様がそのクリスチャンたちが試練に直面する前に、彼らを天国に連れていかれたと信じる人は、誰もいないと思います。

むしろ、イエス様が約束されたのは、試練の時に、イエス様が彼らを守られるということです。

空いている門や閉じている門を考えると、私はノアの箱舟を連想します。箱舟の戸はノアとその家族のために開いていました。でも、彼らが入ると、神様ご自身がその戸を閉じられました。(創世記7:16)

そして大洪水の時、神様はノアとその家族を天国に連れて来られませんでした。むしろ、その大洪水の中で、神様は彼らを守ってくださいました。

黙示録を読むと、私たちはそのパターンを見ます。私たちが反キリストや大きな患難を経験しても、神様は私たちを守ってくださいます。

だから、患難の時、イエス様の言葉を覚えているべきです。

わたしはすぐに来る。あなたは、自分の冠をだれにも奪われないように、持っているものをしっかり保ちなさい。(11)

大きな患難を考えると、たくさんのクリスチャンたちが恐れるのは、自分が耐えることが出来ないということです。彼らは、自分の冠をなくすと心配します。

でも、イエス様がその教会の人たちに何を言われたか見ましょう。

あなたには少しばかりの力があって、わたしのことばを守り、わたしの名を否まなかったからである。(8)

この教会の人たちは、自分が弱いと考えました。イエス様ご自身は、「あなたたちが少しばかりの力があります」と言われました。それでも、試練があっても、彼らはしっかり立っていました。

だから、私たちがその試練を耐えるかどうかに関して考えると、大切なのは、私たちの力や意地ではありません。むしろ、大切なのは、神様の恵みです。神様の恵みによって、私たちはしっかり立ちます。

イエス様は、私たちに言われます。

わたしは、勝利を得る者を、わたしの神の神殿の柱とする。彼はもはや決して外に出て行くことはない。

わたしは彼の上に、わたしの神の御名と、わたしの神の都、すなわち、わたしの神のもとを出て天から下って来る新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名とを書き記す。(12)

イエス様があなたをのけ者とされることはありません。イエス様はあなたを神様の神殿の柱とされます。イエス様は神様の名前をあなたの上に書き記されます。要するに、あなたは永遠にイエス様の者とされます。

それを考えると、昔から親しまれている賛美歌が思い浮かびます。(日本語では、「主われを愛す。」)

Jesus loves me! This I know.
イエス様は私を愛してくださいます。私はそれを知っています。

For the Bible tells me so.
聖書がそう教えてくれています。

Little ones to Him belong;
小さな者たちはイエス様に属しています。

They are weak, but He is strong.
彼らは弱いですが、イエス様は強い方です。

Yes, Jesus loves me!
イエス様は私を愛してくださいます。

Yes, Jesus loves me!
イエス様は私を愛してくださいます。

Yes, Jesus loves me!
イエス様は私を愛してくださいます。

The Bible tells me so.
聖書がそれを教えてくれています。

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イザヤ書

命の鍵

この箇所の5-6節が私は大好きです。

主はいと高き方で、高い所に住み、シオンを公正と正義で満たされる。あなたの時代は堅く立つ。

知恵と知識とが、救いの富である。主を恐れることが、その財宝である。(イザヤ書33:5-6)

この時、イスラエル人は本当に困難な状況にありました。彼らがエジプトや他の国々と結んだ同盟は失敗に終わり、アッシリヤは攻撃のために迫っていました。

それでも、神様はこう言われました。

「私はすべてに勝る力を持っています。この世の力よりも私は力強いのです。私はあなたの基礎であり、あなたの時代を堅く立たせます。私の知恵と知識は、あなたの救いの富です。」

しかし、その財宝の鍵は何でしょうか。それは、主を恐れることです。

つまり、他のどんなものよりも、神様を敬うことです。

また、神様と比べると、私たちがどれほど小さな存在であるかを思い起こすことです。

さらに、一言で言えば、神様が私たちを滅ぼすことのできる方であることを思い起こすことです。

それでも、私たちが主の御前で謙遜にへりくだる時、神様が私たちに愛と憐れみを注いでくださることを思い起こすことです。

だから、神様はこう言われます。

「遠くの者よ。わたしのしたことを聞け。近くの者よ。わたしの力を知れ。」(13)

多くの人々にとって、神様に面と向かうことは恐ろしいものです。だから、14節にはこう書いてあります。

罪人たちはシオンでわななき、神を敬わない者は恐怖に取りつかれる。(13a)

だから、彼らはこう叫びます。

私たちのうち、だれが焼き尽くす火に耐えられよう。

私たちのうち、だれがとこしえに燃える炉に耐えられよう。(13b)

しかし、神様はこう答えられます。「誰にでもできるよ。」

正義を行なう者、まっすぐに語る者、強奪による利得を退ける者、手を振ってわいろを取らない者、耳を閉じて血なまぐさいことを聞かない者、目を閉じて悪いことを見ない者。。。(15)

そのような人々に神様はこう言われます。

このような人は、高い所に住み、そのとりでは岩の上の要害である。

彼のパンは与えられ、その水は確保される。あなたの目は、麗しい王を見、遠く広がった国を見る。(16-17)

そして、私たちが振り返ると、かつて恐れていたもののすべてが一掃されることが分かります。

その結果、私たちの人生は安らかな住まいとなり、取り払われることのない天幕となります。(20)

また、

そこに住む民の罪は赦される。(24)

私たちは何を恐れるでしょうか。人々は実に多くのことを恐れます。

最近、熊本で大きな地震がありました。そのため、皆は地震などの災害が起こることを心配しています。

多くの人々は日本の経済についても不安を感じています。

さらに、自分の将来を恐れている人も少なくありません。

しかし、私たちが神様を恐れるならば、他のものを恐れる必要はありません。

そして、イザヤはこう言いました。

しかも、そこには威厳のある主が私たちとともにおられる。。。

まことに、主は私たちをさばく方、主は私たちの立法者、主は私たちの王、この方が私たちを救われる。(21-22)

だから、神様が与えてくださった鍵を持って、神様を恐れましょう。そうすれば、私たちは生き残るだけでなく、繁栄することができます。