今日からエレミヤ書を始めます。
エレミヤ書は、少し不思議な書です。つまり、この書は全く年代順に書かれておりません。
エレミヤはヨシヤ王について話し、それから急にゼデキヤ王(ユダの最後の王)について話し、さらにエホヤキム(ヨシヤの息子)について話し、またゼデキヤについて話します。
このブログではいつも通りに、年代順に進めます。そのため、エレミヤ書のあちこちを飛び回ることになります。
この箇所では、神様はエレミヤにこう言われました。
わたしは、あなたを胎内に形造る前から、あなたを知り、あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、あなたを国々への預言者と定めていた。(エレミヤ書1:5)
その時、エレミヤが何歳だったか分かりません。けれども、エレミヤには全く自信がありませんでした。そのため、彼はこう答えました。
ああ、神、主よ。ご覧のとおり、私はまだ若くて、どう語っていいかわかりません。(6)
つまり、「私ですか。私はできません。私は若すぎますし、知恵がありません。それに、私はスピーチをするのが苦手です。別の人を呼んだら良いのではないでしょうか。」
しかし、神様はこう答えられました。
まだ若い、と言うな。わたしがあなたを遣わすどんな所へでも行き、わたしがあなたに命じるすべての事を語れ。
彼らの顔を恐れるな。わたしはあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ。――主の御告げ――」
そのとき、主は御手を伸ばして、私の口に触れ、主は私に仰せられた。
「今、わたしのことばをあなたの口に授けた。見よ。わたしは、きょう、あなたを諸国の民と王国の上に任命し、あるいは引き抜き、あるいは引き倒し、あるいは滅ぼし、あるいはこわし、あるいは建て、また植えさせる。」(7ー10)
神様は何を言われているのでしょうか。
「あなたが思うよりも、あなたは貴い人です。なぜなら、私は、あなたを貴くしたからです。私はあなたの口に私の言葉を入れ、あなたを通してこの世界に影響を与えます。」
多くの人々はエレミヤのように思います。
「私は特別な人ではありません。あまり賢明ではありません。神様が私を呼んでおられるかもしれませんが、そんな資格はありませんし、才能もありません。」
時々、私も自分自身についてそのように思います。
けれども、神様は私たちにこう言われます。
「自分自身を見下さないでください。私はあなたと共にいます。あなたがどのような人であるかは問題ではありません。
大切なのは、私がどのような者であるかということです。そして、私はあなたを用いることができます。あなたを通してこの世に影響を与えます。」
では、私たちはどうすれば良いでしょうか。神様が言われることにただ従うだけです。神様は私たちができないことを命じられることはありません。
そのため、神様はエレミヤに簡単なことを命じられました。
次のような主のことばが私にあった。「エレミヤ。あなたは何を見ているのか。」
そこで私は言った。「アーモンドの枝を見ています。」
すると主は私に仰せられた。「よく見たものだ。わたしのことばを実現しようと、わたしは見張っているからだ。」(11ー12)
神様は簡単な幻を見せ、簡単な質問をされました。エレミヤが正しく答えたので、神様はこう言われました。
「ほら、できるでしょう。そして、私があなたに与える言葉を、私は必ず実現します。」
エレミヤがその幻を思い出すために、神様はダジャレを使われました。ヘブル語では、「アーモンドの枝」の発音は「見る」の発音に似ています。
そのように、神様は最初に簡単な仕事を私たちに与えられます。そして、私たちが上手になると、もっと大きな仕事を与えられます。
しかし、一番大切なのは、神様がいつも私たちと共におられることです。
神様はエレミヤにこう言われました。
さあ、あなたは腰に帯を締め、立ち上がって、わたしがあなたに命じることをみな語れ。
彼らの顔におびえるな。さもないと、わたしはあなたを彼らの面前で打ち砕く。
見よ。わたしはきょう、あなたを、全国に、ユダの王たち、首長たち、祭司たち、この国の人々に対して、城壁のある町、鉄の柱、青銅の城壁とした。
だから、彼らがあなたと戦っても、あなたには勝てない。わたしがあなたとともにいて、――主の御告げ――あなたを救い出すからだ。(17ー19)
神様は私たちに同じようなことを言われます。
「私の仕事のために準備しなさい。立ち上がって、私があなたに命じることを行いなさい。
ある人々はあなたに反対するかもしれませんが、あなたに勝つことはできません。
サタンもあなたを攻撃するかもしれませんが、あなたに勝つことはできません。なぜなら、私はあなたと共におり、あなたを救い出すからです。」
あなたは自分についてどう思うでしょうか。弱い者だと思うでしょうか。取るに足らない者だと思うでしょうか。価値がない者だと思うでしょうか。
神様の目には、あなたは本当に貴い人です。
神様に従えば、そのことが分かるようになります。神様に従いませんか。
