私が歴代誌について書き始めたのは、約2年前でした。今日はやっとその話を終えることができます。列王記と歴代誌の話はずっと続いてきました。
この箇所では、また、エズラ記の初めに、ユダヤ人がイスラエルに戻ることについて読みます。なぜ彼らは帰国できたのでしょうか。
ペルシヤの王クロスの第一年に、エレミヤにより告げられた主のことばを実現するために、主はペルシヤの王クロスの霊を奮い立たせたので、王は王国中におふれを出し、文書にして言った。
「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜わった。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。
あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神がその者とともにおられるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。』」(エズラ記1:1-3)
2節は私の心を打ちました。「天の神、主(つまり、ヤハウェ)は、地のすべての王国を私に賜った。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。」
ペルシャ人が自分の神々を礼拝していたのに、どうしてクロスはイスラエルの神ヤハウェをほめたたえたのでしょうか。
おそらく、彼は預言者イザヤの言葉を知っていたからです。クロスが生まれるずっと前に、イザヤはこの言葉を書きました。
わたしはクロスに向かっては、『わたしの牧者、わたしの望む事をみな成し遂げる』と言う。エルサレムに向かっては、『再建される。神殿は、その基が据えられる』と言う。」(イザヤ44:28)
また、
主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。。。
それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。(イザヤ45:1、3)
おそらくその言葉によって、クロスはその宣言を伝えました。また、彼はネブカデネザルが取った主の宮の用具を返し、その宮の修理のために、イスラエル人の隣人にこう命じました。
残る者はみな、その者を援助するようにせよ。どこに寄留しているにしても、その所から、その土地の人々が、エルサレムにある神の宮のために進んでささげるささげ物のほか、銀、金、財貨、家畜をもって援助せよ。(エズラ1:4)
そして、クロスの応援で、神様が言われたように、イスラエル人は帰国しました。
神様がクロスを神様の目的を果たすために呼ばれたように、神様は私たちを呼ばれました。私たちが自分自身のために生きるように呼ばれたのではありません。私たち自身の目的を果たすために呼ばれたのでもありません。むしろ、私たちが神様のために生きるために、神様は私たちの名前を呼ばれました。
パウロはこう書きました。
また、キリストがすべての人のために死なれたのは、生きている人々が、もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方のために生きるためなのです。(第二コリント5:15)
あなたは誰のために生きているでしょうか。神様はご自身の目的のためにあなたの名前を呼ばれました。その召しに応えるでしょうか。
