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ヨハネの手紙第一

私たちが受けた注ぎの油

どうやら、偽教師たちがクリスチャンたちに教えたことはこうでした。「あなたがたが使徒たちから学んだことだけでは不十分です。私たちは特別な神様からの注ぎの油を受けました。あなたがたも使徒たちも、それをまだ受けていません。」

しかし、ヨハネはその読み手たちにこう言いました。

あなたがたには聖なる方からの注ぎの油があるので、みな真理を知っています。(ヨハネの手紙第一2:20)

また、

しかし、あなたがたのうちには、御子から受けた注ぎの油がとどまっているので、だれかに教えてもらう必要はありません。

その注ぎの油が、すべてについてあなたがたに教えてくれます。それは真理であって偽りではありませんから、あなたがたは教えられたとおり、御子のうちにとどまりなさい。」(27)

その注ぎの油とは何でしょうか。それは、神様がすべての信者たちに与えてくださる聖霊様のことです。

ヨハネの言葉は、イエス様の言葉によく似ています。

しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。。。

しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。御霊は自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語り、これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます。

御霊はわたしの栄光を現されます。わたしのものを受けて、あなたがたに伝えてくださるのです。((ヨハネ14:26、16:13-14)

ここには、二つの重要なポイントがあります。

第一に、イエス様によれば、聖霊様が私たちの先生であるということです。

聖霊様は私たちに何を教えるのでしょうか。聖霊様がイエス様の教えに反することを教えるでしょうか。とんでもありません。むしろ、聖霊様は私たちにイエス様の言葉を思い出させてくださいます。

もし聖霊様がご自身から語るのではなく、聞いたことをすべて語るなら、聖霊様がイエス様の言葉に反することを教えるはずがありません。

だから、誰かが「聖霊様が私にこう教えた」と主張しても、その言葉がイエス様の言葉に反するなら、その人を無視しなければなりません。

第二に、イエス様の言葉を教え、示されるとき、聖霊様はいつもイエス様の栄光を現わされます。ヨハネの時代の偽教師や現代の偽教師とは異なり、聖霊様は決してイエス様を否定することなく、イエス様を軽蔑することもありません。

もちろん、ヨハネは「あなたがたには教師は要らない」と言っているわけではありません。(実際、ヨハネ自身がこの手紙を通してクリスチャンたちに教えていました。)

ヨハネが言おうとしているのは、イエス様の教えに反することを教える特別な油注ぎのある教師たちは必要ないということです。

むしろ、聖霊様が最初から教えてくださったように、イエス様のうちにとどまりましょう。イエス様をあなたの主と神として認め、毎日、自分の人生をイエス様に捧げましょう。

あなたは御霊のみ言葉に従っていますか。